区内で、保育園に入りたくても入れない子どもは、昨年度末には265人、今年も9月1日現在で105人もいます。深刻な不況が続くなかで、保育園の必要性はますます高まっています。
ところが、新宿区の中山区長は、9月25日から始まる区議会に、区立の北山伏保育園(定員75人)と薬王寺保育園(定員75人)を来年3月で廃園にする条例を提案する予定です。区は、"来年4月に牛込原町小学校跡地に開園する私立保育園に引き継ぐので問題はない"と言っていますが、新しい保育園の定員は廃園予定の2つの保育園の定員とほぼ同じ。「2つの保育園を存続させれば、入園を待ち望んでいる多くの子どもたちの願いをかなえることができるのに、どうして?!」という疑問の声が広がっています。
周辺の区立保育園は定員拡大のしわよせ
北山伏、薬王寺保育園に通っている子どもたちは、他の保育園への転園を強いられ、「環境が変わってしまうので心配」とさまざまな不安が出されています。
また、区は、2つの保育園の廃園にともなって、周辺の区立保育園(弁天町、中町、東五軒町、西早稲田、大久保第一)の定員を拡大する計画です。これではつめこみになりかねず、保育条件の悪化が心配されています。「そんなことをするぐらいなら、2つの保育園を存続させるべき」という怒りの声は、当然ではないでしょうか。
日本共産党新宿区議団が廃園条例を提案しないよう申し入れ〈関連記事はこちら〉
「希望するどの子も保育園に入れるようにしてほしい」という願いに反する2つの区立保育園の廃園を許すわけにはいきません。日本共産党新宿区議団は9月11日に、廃園条例を区議会に提案しないよう、中山区長に申し入れました。北山伏保育園、薬王寺保育園を存続させるために、力をあわせましょう。
区議会第3回定例会(9月25日~10月20日)で廃園条例を通さない世論と運動を広げましょう
希望するどの子も入園できるように、区立保育園の充実・増設を
新宿区の計画--「待機児童解消策」の名で、区立保育園を次々廃園に
区は7月に「保育園の待機児童解消策」を発表し、「広報しんじゅく」でも宣伝しています。しかし、この計画は、2007年4月までに、"年度当初における待機児童解消を目指す"というだけで、そもそも、年度途中から保育園に入りたいという子どもたちと保護者の願いには応えないものです。
新宿第一保育園は廃園、下落合保育園は民営化の計画
しかも、具体策は、つめこみ保育を前提とした定員の拡充と弾力化、高い保育料の認証保育所の誘致などのほかは、私立保育園を誘致する代わりに区立保育園を廃園にしていくという内容。北山伏、薬王寺のほか、区民の世論と運動で存続をかちとった新宿第一保育園を06年3月で廃園にし、区立下落合保育園も建て替えを機に私立保育園にしてしまう(07年)というものです。
これでは、待機児童解消の願いにはまともに応えず、区の責任を放棄する「計画」ではないでしょうか。
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おおもとにある小泉内閣と石原都政の方針--行きつく先は、高い保育料とつめこみ保育 区の計画のおおもとには、保育園への補助金を大幅に減らして保育条件を悪化させ、保育園への営利企業の参入をすすめる国と都の方針があります。 |
※認証保育所...東京都が制度化している、営利企業が運営することを基本とする保育所。区立・私立などの認可保育園に比べて都などの補助金が少ないため、保育環境が劣り、保育料は月4万円~12万円など高い。
新宿の保育をよくするために、力をあわせましょう
区民のみなさんの運動で存続させた新宿第一保育園にはいま、ほぼ定員いっぱいの39人の子どもたちが通っています。このことからも、区立保育園を廃園にするのではなくて、充実し増設することこそ、待機児童を解消する道であることは明らかです。
希望するどの子どもたちも入園でき、安心して保育園にあずけられる新宿区にするために、力をあわせましょう。


