区立小学校1校で「愛国心」評価の通知表

--あざみ民栄議員の代表質問で明らかに(2006年6月8日)


 新宿区立の小学校で、「愛国心」を評価する項目の入った通知表を使っている小学校があることがわかりました。6月8日の区議会本会議で、日本共産党のあざみ民栄議員が代表質問し、明らかになりました。

区長と教育委員会は、教育基本法改定案に反対の意思表示を

 あざみ議員は、教育基本法改定案が、憲法の定める思想・良心の自由をふみにじり、教育の目標に「国を愛する態度」などの徳目の達成を法律で強制しようとしていることを批判。そのうえで、「区立小中学校で愛国心を評価する学校があってはならない。教育委員会はこの点を掌握しているか」と質問。そして、「区長と教育委員会は、教育基本法改定案にきっぱりと反対の意思表示をすべき」と述べ、見解を質しました。
 金子良江教育長は、調査の結果、6年生の社会科で「歴史と政治・国際関係に関心をもって意欲的に調べ、国に対する愛情をもとうとする」との評価項目がある通知表を使用している小学校が1校あったことを明らかにしました。

「愛国心」評価の通知表は是正すべき

 あざみ議員は、「これは愛国心を評価するものであり、是正すべきではないか」と再質問しました。金子教育長は、「国を愛する心情だけを取り上げて、内心に立ち入って評価することはふさわしくない」と述べる一方、「これは評価規準(注)にもとづいた表現であり、この評価項目がまちがっているとは考えていない」と答弁しました。
 また、教育基本法改定について教育長は、「国会で基本的・根本的な議論が十分につくされるよう期待したい」と答弁。中山弘子区長は、「愛国心という心の内面を評価することについてはいかがかなものと考えているが、(教育基本法改定については)国会の議論の推移を見守る」と答えました。

(注)各学校が指導要録で定める児童・生徒の評価の規準。文部科学省は各教育委員会あてに通知を出し、小学校6年生の社会科の「評価の観点の趣旨」として、「...我が国の歴史や伝統を大切にし国を愛する心情をもつ...」という記述をしています。