希望のもてる社会をわたしたちとともに
トップページ 区議会だより>2003年第1回定例会一般質問 あざみ議員


■2003年第1回定例会一般質問 あざみ議員(2003年2月27日)

 私は、保育園の待機児の解消と児童館のあり方について、区長に質問いたします。

 初めに、保育園の待機児の解消について質問いたします。
 2月1日現在の待機児童数は 265人に上り、大変な事態です。新宿区民が、子育てをしながら働き続けることができるためにも、待機児解消は区にとって緊急の課題です。
 先日の「区長を囲む会」に私も参加しました。そこでは、60代、70代の参加者の方から、「保育園を統合せずに続けられないのか。待機児が何百人もいるのは問題。高い投資かもしれないけれども、若い人を呼び寄せてまちを活性化してほしい」、「保育園が少ない。今のお母さんたちは、働かなければいけない。マンションを買うのも借りるのも高い。もっと子供を産みたいと思っているお母さんはふえている」という発言がありました。子育て世代の参加者からは、共感と喜びの声が上がりました。
 そこで、区長にお聞きします。

 第1に、区長は、区政の基本方針説明で、「新宿第一保育園の廃止は、暫時延期する」と述べました。「暫時延期」とは、いつまで延期することでしょうか。役割は終わったと言われ、廃園が予定されていた新宿第一保育園が当面存続になり、私も新宿第一保育園保護者OBとして、大変うれしく思いました。
 区長が、「待機児童の増加を勘案し、当面運営することとした」と言われたように、新宿第一保育園の存続によって、待機児の多いゼロ歳、1歳の定員がそれぞれ20名もふえ、待機児解消の大きな前進です。私は、まさに新宿第一保育園の役割は終わるどころか、待機児が260 人もいる中で、その役割はこれまでにも増して大きいと思います。新宿第一保育園の廃園は、少なくとも待機児解消するまで延期すべきと考えますが、いかがでしょうか。

 第2に、待機児解消は、具体的計画を持って取り組むべきです。いつまでに、何人解消するのか、計画をつくるべきと思いますが、いかがでしょうか。

 第3に、待機児解消をどのように進めるかについてです。
 待機児解消のためには、既存保育園の思い切った増改築と、公立保育園の新設により定員拡大を行うことを基本に据えるべきです。例えば、現在最も待機児の多い保育園は、中落合第二保育園ですが、突出しているのはゼロ歳児クラスの待機児が18人もいることです。この大きな要因は、中落合第二保育園に近い中井保育園と下落合保育園に、ゼロ歳児クラスがないことだと思われます。下落合保育園は、教員住宅が併設になっていましたが、現在使われていません。私は、この住宅部分も含めて保育園を改築し、ゼロ歳児クラスをつくることができないかと思うのですが、いかがでしょうか。
〔「そうだ」と呼ぶ者あり〕
 また、来年3月廃園予定の北山伏保育園と薬王寺保育園は存続するべきです。区長は、昨年の第4回定例会で、「牛込原町小学校跡地に設置予定の新たな保育園の定数は、両園の地域需要を十分満たした規模の保育園となることから、2つの園を存続する考えはない」と述べられましたが、区長は、この地域の状況を本当に御存じなのでしょうか。
 2つの園は、既に廃園予定という前提で入園募集をしているにもかかわらず、2月1日現在、入所率は、北山伏92%、薬王寺96%で、しかも、ゼロ・1・2歳のクラスは定員がいっぱい。待機児が北山伏が8人、薬王寺は9人もいる状態です。北山伏と薬王寺保育園、その周辺の弁天町、早稲田南町、中町、至誠会保育園も含めてゼロ歳だけ見ても、32名の待機児です。
 2つの園を廃園にし、新しい保育園が新設されることで定員は大幅にふえるかといえば、そうではありません。ゼロ歳が2名、1歳が4名、2歳は1名ふえるだけです。ゼロ歳の待機児32名に対し、新たな定員が2名では全く足りません。これで、どうして、地域需要を十分満たしたと言えるのでしょうか。私は、区長にこうした状況をよく認識していただき、北山伏・薬王寺保育園の存続を重ねて要求いたします。
 区長は、これまで待機児解消の方策として、認証保育所の拡充を挙げられています。私たちは、認証保育所が厳しい条件の中でも、一生懸命保育に取り組んでいこるとは承知をしていますが、保育料の問題を初め、認証保育所が待機児解消の受け皿という点では大きな問題があるのではないでしょうか。
 認証保育所は、月額で8万円を超えなければ、保育料の設定は自由です。新宿区内で初めてできた認証保育所は、1日10時間、週6日利用した場合、ゼロ歳で月額6万 6,000円、1歳、2歳は6万 4,000円、3歳以上は6万 1,000円です。そのほかに昼食代を含めば、1カ月約7万円にもなります。それに対し、新宿区の認可保育園の保育料は、所得に応じて23段階に設定され、利用者の平均保育料は1万 9,600円であることと比較すると、一定の所得がなければ利用できないのが認証保育所です。
 しかし、現在の待機児増加の大きな要因の一つは、この不況の中で、家計が苦しく、両親とも働かなければならない家庭がふえていることです。保育を必要としている人に、いつでも、所得に見合った料金で保育を提供することが行政の責任です。したがって、待機児解消を認証保育所に頼るべきではないと考えますが、区長の見解を伺います。

 最後に、働きながら子育てをされた23区で初めての女性区長として、区長に、「待機児ゼロ宣言」をしていただき、とことん待機児解消に取り組んでいただくことを要望いたします。保育園を充実させて、区長の目標である「新宿を23区で一番の暮らしやすいまち」にしていただくことを強く望みます。

 次に、児童館のあり方について質問いたします。
 第三次実施計画の中間のまとめでは、児童館の再編成として、学校併設型の学童館と特色ある児童センターの整備を示し、行財政改革計画中間のまとめでは、「児童指導員業務の委託によるサービスの拡大」として、2003年度1館、2004年度は2館実施され、早稲田南町、榎町、西新宿の児童館が対象でした。
 中間のまとめ発表後、利用者説明会や区長を囲む会などて、たくさんの方から不安や疑問、反対の声が上がりました。早稲田南町・榎町両学童クラブ父母会は、保護者の総意として、明確に反対を表明しました。
 児童指導員は、今さまざまな問題を抱える小・中学生を相手にする仕事です。不登校になりかけている子やいじめに遭っている子、問題行動を起こした子などへの対応、さらに家庭や学校、地域と子供の問題を解決していくための連携など、児童の生活と成長に大きな役割を果たさなければならないのが児童指導員です。この児童指導員の業務が民間委託されるとどうなるのか、あわせて学童館と児童センターに再編成されることでサービスはよくなるのかなど、利用者から不安や疑問の声が出るのは当然です。
 最終決定では、利用者の声を重く受けとめられた結果、再編成は調査・検討に、業務委託も検討に変更され、これらの児童館をめぐる計画は、事実上先送りになりました。
 そこで、区長に伺います。

 第1に、今後、計画の調査・検討に当たっては、地域住民や児童の意見を反映させていくべきではないでしょうか。そのためには、利用者はもちろん、児童にかかわる関係各機関に周知を徹底するべきです。

 第2に、区は、2月15日の早稲田南町学童クラブ父母会で、「2つの学童クラブの統合は取りやめるが、その他の計画は進めるので、できるだけ早く結論を出してほしい。計画について合意してほしい」と保護者に迫ったと聞いています。しかし、2月12日の福祉衛生委員会では、「皆さんの御理解を得られたところで進めていく」と答弁しているように、児童館をめぐる計画は、あくまで関係者の納得を前提に進めるべきであり、いたずらに区の計画を押しつけることはやめるべきだと思いますが、区長の答弁を求めます。

 以上で私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)




トップページ 区議会だより 区議8人の紹介と活動私たちの政策・見解
おもな活動新宿区政の焦点 あなたの声にこたえて リンクE-mail