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■2004年第3回定例会一般質問 雨宮議員(2004年9月17日)

 日本共産党区議会議員団の雨宮武彦です。
 区長並びに教育委員会に一般質問をいたします。

 第1は、空き施設、学校跡地などの有効活用については、区民も参加する検討委員会を設置して計画を具体化することについてであります。
 第二次行財政改革計画中間のまとめでは、「区有施設は区民の重要な資産です、重点事業に展開するための活用のほか、貸し付け等による資産活用も選択肢として地域需要や財政状況に応じて検討します」として、当面の統廃合で跡地となる四谷第三小学校、第四小学校、東戸山、戸山中学校の跡地活用の取り組みの概要が載っています。この計画は、従来の跡地活用の姿勢とほとんど変わらず、区民の要望、意見を取り入れる区民参加の姿勢が欠如しているのではないでしょうか。新宿区は、この間、学校跡地利用について地元住民の皆さんの意見、要望を計画に生かしてきたでしょうか。残念ながら区民本位、区民参加の跡地利用はほとんどなかったと言わざるを得ません。
 今までの活用を見ると、新宿区が一方的に計画をつくり、決定し、決定したものを区民に説明し、工事を実施してきました。区民や地元住民が計画の段階から参加して、自分たちの要望した施設等はほとんどありません。各学校の跡地は、土地信託事業や有償貸し付けに見られるように、ほとんどが不動産業的に活用されてきたと言えます。
 他区ではどうでしょう。
 例えば千代田区の旧西神田小学校跡地は、区営住宅、学童・児童家庭支援センター、保育園、区民小ホール等の総合的施設となっています。この施設の建築を進めるに当たり、地域協議会をつくり、地元住民の要望、意見を取り入れて、小ホールでは葬祭もできるようになっています。区の計画に住民の声を生かし、低所得者の住宅、子育て支援、地域の集会所施設などが取り入れられ、子どもから高齢者まで使える総合施設となっています。
 ことし7月に、中央区明石町の旧第二中学校跡地にオープンした複合施設を視察してきました。この施設は、地下1階から5階までが介護老人保健施設と知的障害者生活支援施設が利用しており、6階から22階までは 199戸の公団賃貸住宅です。障害者の皆さんと団体からの強い要望があったとのことです。1階に障害者の皆さんが運営する喫茶店をつくるに当たり、地元住民の方々に利用してもらえるようにするため、2回のシンポジウムを開き、集会所的にも利用でき、明るく広々とした喫茶店となっていました。23区の中には、港区、台東区、墨田区等でも、住民の要望を取り入れた複合施設がたくさんあります。
 そこで、質問いたします。
 第1は、今までのように、不動産業的な土地信託や有償貸し付けではなく、高齢者用住宅、若者向け住宅、特別養護老人ホームや自由に使える子どもたちの居場所など、区民の要望、意見を取り入れた複合的に活用できるための住民参加の、(仮称)空き施設・跡施設活用検討委員会をつくり、新宿全体の計画づくりを区長部局、教育委員会の垣根を取り払った組織にすべきです。
 第2は、新宿区全体の計画に基づき、学校跡地ごとにも地元住民の意見を反映できる地域協議会のようなものをつくり、計画、立案、実施に至るまで、住民の要望、意見を組み入れ、第1で述べた(仮称)空き施設・跡施設活用検討委員会で反映できるようにすることです。
 第3に、今までのように、計画が決定するまで閉鎖管理ではなく、活用方法が具体化するまで暫定活用にして、校舎、校庭を地域住民が利用できるよう、自主的運営等を含め検討することです。
 以上、3点についてお答えください。

 第2は、新校四谷小学校の建設と幼保一元化についてであります。
 質問の第1は、四谷小学校のプールを温水プールにすることについてです。
 四谷地域はスポーツセンター、コズミックスポーツセンターまで離れていることもあり、住民の皆さんが地域の中で行ったアンケート調査でも、一番多い要望が、温水プールを建設してほしいということです。調査したところ、23区で小・中学校に温水プールがある数は、千代田区、港区に各4校をはじめ、13区で21校となっています。1993年には、新宿区地区体育館構想があり、その後凍結されていますが、その当時に比べてはるかに高齢化は進んでいます。身近な場所にプールがあることは、高齢者の健康を維持し、介護予防につながります。ことしのオリンピックでの水泳選手の活躍を見て私も感動しましたが、水泳の競技人口をふやしていけば、子どもたちの中から将来、オリンピック選手が育つかもしれないと思うと、夢が膨らむではありませんか。
 9月9日の総務区民委員会で、温水プールを建設すると1億 5,000万円費用が増し、工期3カ月増、施設管理費 2,000万円とのことですが、今後30年、50年と使う地域の施設です。この機会をなくしたなら二度とチャンスは来ないでしょう。工夫すれば可能です。ぜひ新校四谷小学校に温水プールを設置すべきと思いますが、御回答ください。
 質問の第2は、四谷小学校の校庭を天然芝生にすることです。校庭の天然芝生化については、昨日の代表質問で近藤議員が述べました。私も、杉並区立和泉小学校を視察しましたが、芝生の校庭に入った途端、芝生の緑のすばらしさとさわやかな風、思わず靴を脱いで芝生の柔らかい感触を味わいました。天然芝生で3年たっているのに、ここまで手入れをしている地域、PTA、子どもたちの取り組みに感動しました。
 2年生の観察カードを紹介します。「きょうは芝生の上に上りました。芝生の上はふわふわしていて気持ちがよかったです。1本1本が私たちと同じ命を持っているんだから、小さい芝生だって大切にします」と、命の大切さを芝生の手入れを通して学んでいます。
 私は、先日、西戸山幼稚園に行き、芝生の園庭を見てきました。和泉小学校に見劣りしない立派な芝生の上で、園児が元気に遊んでいました。PTAの皆さんと先生が毎日水まきをして育ててきたとのことでした。新宿でもやれると確信をいたしました。
 区長は、常々、緑の大切さを述べています。区長は「四谷小学校はすばらしい学校にします」と四谷地域の説明会で約束しています。子どもたちにも地域の皆さんにも喜んでもらえるように、新校四谷小学校の校庭を緑一面の天然芝生にして、すばらしい学校につくり上げるべきです。そして、芝生の手入れは、協働でなければできません。協働事業の実践の面からも環境面からも教育の面からも、ぜひ天然芝生の実現を求めます。御所見を伺います。
 質問の第3は、幼保一元化についてであります。
 新校四谷小学校における幼保一元化については、4月20日に突然提案されて以来、統合協議会委員、PTAの役員の皆さんをはじめ、関係する地域の方々のこの間の熱心な御議論に、心からの敬意を表したいと思います。
 8月11日に、地元関係者の皆さんから区長あてに、幼保一元化施設の設置コンセプトやカリキュラムが未定であることなどへの不安と疑問が改めて出され、敷地面積、安全性の確保の面からも、場所は四谷第三小学校、第四小学校にできないかとの提案書が出されました。これに対し、9月6日付の区長の回答は、コンセプト、カリキュラムは現在作成中として示さないまま、場所はあくまでも旧四谷第一小学校が最適地とする内容でした。
 幼保一元化施設は、国が現在検討中の総合施設構想に基づくものですが、8月25日に国の合同検討会議が出した中間のまとめでは、教育・保育内容、職員、施設整備などは、来年度に実施される試行事業も含め、引き続き検討していくとし、保育料や財政措置がどうなるかなども含めてあいまい、不明朗なままです。このようなもとで、不安や疑問が出されるのは当然のことです。幼保一元化施設の併設、先にありきの計画はやめるべきです。
 新校四谷小学校には、地元関係者の当初からの要望である幼稚園併設で計画を進め、幼保一元化施設については、国の方針を見きわめた上で、その是非、設置場所を含め、関係者、住民、学識経験者などの参加で十分に時間をかけて検討すべきと考えますが、答弁を求めます。
 以上で私の質問を終わります。




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