希望のもてる社会をわたしたちとともに
トップページ 区議会だより>2005年第3回定例会一般質問 松ヶ谷議員


■2005年第3回定例会一般質問 松ヶ谷議員(2005年9月27日)

妙正寺川並びに神田川の治水対策について

 日本共産党区議団の松ヶ谷でございます。妙正寺川並びに神田川の治水対策について質問をいたします。
 初めに、去る9月4日夜半からの集中豪雨で妙正寺川がはんらんした水害で被災された床上浸水101世帯、床下浸水59世帯の方々に心からお見舞いを申し上げます。
 さて、今回の水害で上高田調節池が目の前にありながら、浸水被害に遭った中井二丁目にお住まいの方は、「オリエンタル跡地など、この地区に3カ所もの調節池があり、もう大丈夫と思っていたのに、なぜ出たんだ。かつて、上高田調節池をつくるとき、都の役人がこれをつくれば100年間は安心だ。そう言われて、ダンプカーが4分間に1台の割合で3年間も通る工事にも協力してきたのに」と怒っていました。
 私も同感であります。私は、かつての「水害常習地域」と言われた神田川の下流におりますので、当日の夜半、私の店の近くのマンホールから噴出する雨水の状況を見て、「このままではあわや大水害か」と午前2時近くまで周辺の状況を見守っていました。翌朝、区議団全員が被害の最も激しかった北原橋付近に集合、地元の川村区議を先頭に現地に対策本部を設置、ボランティアの方々とともに救援活動に当たりました。私は現地に着き、真っ先に北原橋の橋の上に立ち、河川の周囲を見て唖然としました。北原橋の上流右岸は約40メートルの区間の護岸が損壊、調節池である西落合公園には2メートル以上の濁流が押し寄せ、下流への溢水防止の役割を果たしていたブロック塀が崩壊、隣地付近の住宅は1階軒下まで水没した痕跡が残っていました。
 私は瞬間、なぜあの護岸とブロック塀が損壊したのか、この2つの施設の損壊が周辺の水害被害を一層ひどくさせたのではないかと直感しましたが、いまだにその疑問は拭い去られていません。私ども区議団は、総選挙投票日の翌12日、急遽、上流の中野区議団とともに、都の河川部を尋ねました。応対した防災課長は、「とにかく1時間100ミリ以上の豪雨では、いたし方がない」との繰り返しと、今年度から来年にかけて当該地域の護岸改修をする直前であったとの弁明でありました。
 そこで、区長に質問いたします。

妙正寺川護岸とブロック塀の損壊が被害を拡大したのではないか

 第1に、私がいまだに疑問が拭い切れないでいる護岸とブロック塀の損壊が水害被害を一層ひどくさせたのではないかという問題と同時に、以前から周辺住民が老朽化が激しく、ひびまで入っていて危険ではないかと指摘していた北原橋付近の護岸改修がされていれば、少しでも被害を減少させることができたのではという点であります。
 区長自身も翌朝10時には、被災地を視察されておりますが、今回の水害で私が抱いているような疑問をお持ちにならなかったのかどうか。また、区長みずからが被災者住民の生の声をお聞きになったとすれば、その感想も含め、まず率直な御答弁をお聞かせください。

区として治水対策についての認識の甘さがあったのではないか

 第2の質問は、この間の新宿区の治水対策についての認識についてであります。
 我が党は、区民の尊い命が失われた99年の7.21集中豪雨災害を受け、その直後の第3回定例会で区の雨水対策のおくれを指摘し、下水道幹線の早期整備を初めとした、どんな雨量にも耐え得る総合治水対策の推進、関係機関の初動体制の強化、水防協力員制度の復活などを要求し、また昨年の第3回定例会では、北陸地方の豪雨災害の教訓も踏まえ、70ミリ、100ミリ対応の実施や、雨水浸透・地下水涵養の水環境回復に本腰を入れて取り組むこと、水害時の正確で迅速な情報の伝達などを強く要求してきました。
 ここで、改めて指摘しなければならないのが、99年の第3回定例会での当時の小野田区長の答弁であります。小野田区長は、水防協力員制度の復活を求めた我が党の質問に対し、これは「神田川・妙正寺川の溢水対策として設置された制度であり、遊水地、調節池の整備によりまして、川からの水害はほぼなくなったことを契機に、この制度は廃止した」として、「現在、起こっております水害は内水による水害でございます」と述べて、その復活を拒否していたのであります。
 では、なぜ今回ほぼなくなったはずの溢水による大きな浸水被害が起きたのですか。そこには、区としての治水対策についての認識の甘さがなかったのでしょうか。そのことが、今回、多大な被害が及ぶ一因となったのではないかと思いますが、お答えください。
 また、被害に遭われた住民の皆さんは、先ほど紹介した怒りとともに、「本当にもう二度とこんな水害が起きないように、今度こそ万全の対策をとってほしい」と切実に要望していますが、あわせて区長の見解を求めます。

妙正寺川の50ミリ対応改修の1日も早い実現を

 第3には、その上で以下二度と大きな被害を起こさないための対策についてです。
 まず、はっきりしている問題は、この周辺の妙正寺川の河川改修がいまだに30ミリ対応であるという点です。「やろうと思っていたけど間に合わなかった」では、私に言わせれば酷なようですけれども、それではまるで落語の世界の「手遅れ医者」じゃありませんか。しかも、計画されている工事予定箇所はわずか100メートルであります。いまだに、区が管理する未改修区間は2,100メートルも残されています。当該箇所の工事の一刻も早い完成と、当該区間の総点検を実施するとともに、全区間の一日も早い50ミリ対応の工事を年次計画をも含め、明らかにするよう都に要求すべきであります。

異常気象による集中豪雨に対応する治水対策の抜本的強化を

 第2には、妙正寺川並びに神田川流域のこれまでの50ミリ対応を見直し、近年の異常気象よる集中豪雨に対応する治水対策を本格的に進めることを改めて要求します。これまで、1時間に100ミリの降雨は50年、70年に一度程度と言われてきました。しかし、近年の異常気象などが原因の時間降雨100ミリ近くの集中豪雨は、つい最近でも8月15日、そして今回と、わずか1カ月の間に2回もありました。都の東海豪雨を想定したハザードマップによれば、区内の各所で1メートルから2メートル近くの浸水箇所が随所に想定されていますが、その場合の住民の避難はもとより、問題はそのような被害を出さない治水対策こそ重要と考えます。私は、これまでの都や区当局の治水対策の努力は多としながらも、区長は近年の異常気象による集中豪雨にも対応できるよう、抜本的な強化を都に求めるべきと考えます。

水防協力員制度を復活すべき

 第3の質問は、被害を最小限に食いとめるための当面の対策として、7年前まで存在していた水防協力員制度の復活についてであります。
 かつての小野田区長は、先ほど述べたように復活を拒否し、「現在ある防災区民組織の活用を図っていく」と答弁しています。しかし、今回、その活用がされたでしょうか。防災協力員が小型消防ポンプによる排水の救援活動に携わったこと以外、私が見る限りでは機能されてはいなかったと言わざるを得ません。私は、今回の水害で救援活動に携わった300余名の区職員の御苦労には感謝するものですが、常に住民に密着し、地域の情報を最も早く手にすることができる水防協力員制度を現状の被災状況を踏まえ、復活すべきと考えていますが、いかがでしょうか。
 以上で、私の質問は終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)




トップページ 区議会だより 区議8人の紹介と活動私たちの政策・見解
おもな活動新宿区政の焦点 あなたの声にこたえて リンクE-mail