私は、日本共産党区議団所属の田中のりひでです。
平成17年度施設活用検討会報告について、区長並びに教育委員会に質問を行います。
昨年12月に平成17年度施設活用検討会報告書が出され、その後、すぐに説明会が行われ、現在も利用者や地域の関係者の間で話し合いが持たれています。ここでは主に、高田馬場三丁目地区施設の活用について質問いたします。
区の施設再配置計画に相次ぐ不安の声
この地域では、高田馬場第一ことぶき館は、昭和29年の建築、モルタルづくりであり、地域住民からは建てかえの要望も以前からありました。今回のことぶき館の建てかえ計画については、おおむね歓迎をされています。しかし、その一方で、建てかえ計画では、現状382平方メートルが506平方メートルと、124平方メートルしかふえないことに対して、多くの利用者の皆さんが3階建てにできないかなど、もっと広くならないかと切実に要望しています。
高田馬場第一ことぶき館を廃止した後、そこを新しい高齢者向け施設として、高齢者を中心とした交流の場、高齢者が持つ能力を発揮する場、介護予防を促進する場としての機能をあわせ持つとともに、西戸山社会教育会館分館や小滝橋いきがい館を閉館し、それぞれの集会室機能を移すなど、これまでよりも活用範囲を大きく拡大することになります。しかし、この現在の3施設は、延べ床面積の合計が820平方メートルであり、事実上、今回の施設活用計画では、床面積がふえるどころか、300平方メートルの縮小になっています。地域住民からは、これまでの活動ができないのではないかという不安が出されています。また、解体時の平成19年度に代替施設がなく、何とかしてほしいという切実な声も寄せられています。
また、高田馬場第一保育園・高田馬場第一児童館・西戸山社会教育会館分館・職員住宅の合築施設は、当初は「平成8年に耐震診断を実施しており、阪神・淡路大震災規模の震災では倒壊しない強度を想定している」と説明されています。したがって、高田馬場第一保育園等の合築施設は、建てかえではなく、耐震補強も含む改築での施設設置を求める声も上がっています。区は、この施設への新園開設の目的として、地域の保育需要や新たな保育サービスへの対応と保育事業のコストの削減を目的に、民設民営園として、現在の100名定員を120人程度としながら、最大150人規模の施設建設が可能としています。しかし、昨年10月段階で待機児はゼロ歳児が2名であり、人口変動では大きな変化はないと予測されると区自身が分析していることからも、到底150人規模の保育園が必要な根拠が見当たりません。また、保護者からは、民営化に反対すれば変更があるのかという質問が出されているのに対し、それは考えていないとし、あくまでも民営化ありきという態度を貫いています。
このことからも、まさに今回の高田馬場三丁目地区施設の活用については、高田馬場第一保育園等の合築施設を建てかえることによって、高田馬場第一保育園の公設公営園から民設民営園の移行計画が全体の計画の中で先行しているのではないでしょうか。
住民・利用者の要望に応えた計画に−−8つの提案
ここで具体的に質問いたします。
第1に、現在休園中の戸塚第三幼稚園、すなわち下落合保育園の仮園舎は、あと30年近く施設を活用できると言われています。したがって、この施設を下落合保育園の仮園舎として活用した後に、高田馬場第一保育園として継続して活用する。そして、運営については引き続き区が直接行うことにすれば、十分に保護者の合意を得ることができるのではないでしょうか。もともと待機児解消は、平成19年4月が基準になっています。したがって、この建てかえは、直接この計画には結びつきません。今後、延長保育の需要や人口推計からも、現状の750平方メートルの広さで100名の定員を拡大すれば、十分に対応できるのではないでしょうか。そうすれば、高田馬場第一保育園を保護者が望むように公設公営で現状のまま運営できるのではないでしょうか。
第2に、現在の下落合保育園を高田馬場第一保育園として活用すれば、高田馬場第一保育園等の合築施設に保護者の要求の強い高田馬場第一児童館を残す。西戸山社会教育分館も残し、新しい高齢者向け施設として現在の高田馬場第一ことぶき館の機能を持つ施設への拡大を検討することが可能ではないでしょうか。
第3に、西戸山社会教育会館分館をこれまで利用していた団体の方は、平成19年度末には戸山社会教育会館などに活動場所を変えなければなりません。また、備品を活用しない団体のみが新しい高齢者施設を活用できることになり、その活動は大きく制約をされます。教育委員会としても、現在の場所に残すように努力をすべきと思いますが、いかがですか。
第4に、区は、この計画について、高田馬場第一保育園等の合築施設の建てかえよりも、現在の下落合保育園の仮園舎に高田馬場第一保育園が移り、合築施設を耐震補強した場合の方が予算的には少なくなると見込んでいますが、予算の見通しを比較しているのでしょうか。どのような比較になるのか、教えてください。
第5に、改めて現下落合保育園の仮園舎のために、1億円以上の改修費をかけながら児童館にするとしています。ここに高田馬場第一保育園を移せないのか。現在の高田馬場第一保育園・児童館等の合築施設を建てかえる必要があるのか。耐震補強を行い、改修対応でできないか。まさに多角的な方面から、また区財政の関係からも、地域的にどうするのかという総合的な検討が求められているのではないでしょうか。
第6に、ことぶき館の建てかえ中の代替施設については、小滝橋いきがい館なども含め活用してはどうでしょうか。
第7に、仮に専用保育園として改築した場合に、高齢者施設など合築するべきだと思いますが、いかがでしょうか。
第8に、高田馬場第一保育園、中落合第一保育園など、建てかえ後に「公設公営園から民設民営園に移行することを検討する」。また「民設民営方式を含め検討していく」とされています。しかし、両施設での説明会では民営化への不安を解消するなどと説明し、検討するどころか、保護者のどのような意見があっても、区は既に民設民営については全く検討の余地を持っていません。そうではなく、今日ほど安全・安心問題で公の役割が問われているときに、民設民営ありきではなく、保護者の意向も聞き、公設公営も視野に入れて対応すべきではないでしょうか。
区民参加で時間をかけた検討を
最後に、検討期間が短く、利用者や地域の皆さんからは、せめて1年近くかけて検討したいという意見が出ています。区の説明に対し、区民の意見を聞き、計画をつくるというより、区の計画への理解を求めるという形で進めることから、区民からは、「もうどうせ決まっている。区は何を言っても言うことを聞かない」とあきらめの声が聞かれています。
区の言う行政運営における計画・実施・評価・見直しのサイクルに、区民の声をどう生かすのかが問われています。これまで公園建設では、まつ川公園など、当初から区民参加で白紙にデッサンを書いていったすばらしい経験があります。今回のように、施設活用にどのような財政規模が必要かも含め、区民参加で計画、実施を行っていくことが求められているのではないでしょうか。なぜ急ぐのか。もっと私たちの意見を聞いて取り入れてほしいと願う区民の声にこたえるべきではないでしょうか。ただ説明をし、説得をするだけでは、到底、区民に開かれ、協働と参画の区政とは言えないと思いますが、いかがでしょうか。区長の見解を求めます。
以上で一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
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