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■2006年第1回定例会一般質問 川村議員(2006年2月27日)

西落合ことぶき館の廃止と西落合三世代交流モデル事業について

 日本共産党区議団所属の川村です。
 私は、西落合ことぶき館の廃止と西落合三世代交流モデル事業について、区長にお伺いをいたします。
 (仮称)落合第二地域センターは、地域住民の悲願であり、期待を持って受けとめられてきましたが、それに伴い、西落合ことぶき館と落合社会教育会館が廃止されるということの波紋はおさまっていません。区長が基本方針説明の中でおっしゃった、地域におけるコミュニティ活動の拠点として整備される地域センターが、その建設を理由にして行われる施設の廃止により、地域の住民・高齢者が築き上げてきた地域におけるコミュニティ活動を破壊しないか、懸念をしているところです。
 私は、西落合ことぶき館の廃止問題について、2回の一般質問、予算・決算の特別委員会と取り上げてまいりました。こうした中、老人会長さんたちが集めた西落合ことぶき館存続を求める陳情が1,200筆に及んで提出されるなど、存続を求める世論が続いています。区は、世論を受け、施設の性格を当初の「子どものため」から「三世代交流」へと変え、廃止時期も当初よりおくらせたものの、廃止方針は変える様子がありません。
 新宿区は、12月、「平成17年度施設活用検討会報告書」を発表し、西落合ことぶき館については「三世代交流を基本コンセプトとした区民活動スペースとする」旨の報告がありました。12月16日、西落合ことぶき館において区が説明会を行い、同日午後、地区協議会の役員会にも説明が行われました。西落合ことぶき館での説明会では、やはり「高齢者の利用」や「設計段階からの意見の反映」など、存続への思いがにじみ出る意見が出されました。

西落合ことぶき館廃止方針は再検討を

 では、第1に、ことぶき館、西落合ことぶき館の存在意義と必要性について伺います。
 ことぶき館は、「高齢者の福祉の増進を図ることを目的」として設置され、地域の高齢者の交流を支えています。「平成17年度新宿区民意識調査」では、高齢者が地域活動に参加しやすくするために必要なこととして、「一緒に活動する友人や仲間がいること」、1位。「活動に関する情報が得やすいこと」、2位。「活動が自宅の近くにあること」、3位が上げられています。2月19日に行われた「区民会議中間発表会」では、この結果を受け、地域では、「ことぶき館」のような身近な地域で利用できる施設がもっとあるとよいと指摘しています。また、高齢者の生きがい活動の条件として、高齢者が気軽に行けるような身近な居場所づくり、たまり場づくりを積極的に進める。身近で気軽に利用できるような施設の数をふやしていくということが課題の解決策として示されています。調査の結果や区民会議での検討の中で、まさにことぶき館の存在意義と必要性が浮き彫りになっていると考えますが、いかがでしょうか。まず認識をお伺いいたします。
 西落合ことぶき館の廃止の理由として、区は、この地区の児童の割合が高く、子育て支援の需要にこたえるとしてきましたが、平成17年4月1日現在、5歳児までの子どもが1,008人で、ここ数年横ばいに対し、60歳以上の人口は年を追ってふえ、6,785人で24.5%に達し、高齢者の施設ニーズも無視することはできないはずです。まして、先ほどの調査や検討があればなおさらです。西落合ことぶき館を住民・利用者の方が必要を認める中、廃止をすることは承服できません。再考するお考えはありませんか、お伺いをいたします。

仮に三世代交流施設になるとしても、お風呂があってこそ魅力ある交流施設となる

 第2に、おふろについて伺います。
 先日、富久町のことぶき館がかつてあった場所に伺いました。住民・利用者の要望と取り組みによって高齢者の居場所が残ったのは貴重です。ただ、現在は6畳ほどの場所とテレビとヘルストロンがあるのみで、かつておふろがあったころのにぎわいはすっかり影をひそめていました。以前からの利用者の方にお話を伺うと、「集会室を利用する登録団体の利用者以外で、個人で施設を利用する方は10分の1ぐらいに減ってしまった。本当に寂しい」とおっしゃっていました。この間の説明会で、「おふろに入り交流するのが一番の楽しみ」、「おふろがなくなったら人が来なくなる」との声も出されたように、ことぶき館利用者の最大の魅力がおふろで、実際、西落合ことぶき館の入館者、特に男性の8割から9割はおふろを利用し、交流をしています。
 区が行おうとしている三世代交流事業を進めるにしても、来る人が減り、事業の担い手が少なくなるのでは、意味がないのではないでしょうか。おふろをなくす理由として、「高齢者のニーズはおふろだけではない」、「コストがかかる」としてきましたが、ニーズがあるからこそ説明会でも意見が出され、署名が集まったのではないでしょうか。コストという点でも、平成17年3月の予算特別委員会で、西落合ことぶき館のランニングコストの資料についての議論でも、私が内訳を見て、「実際には他の施設に転用したとしても、それほど減るものではないかと思うが」と私が問うたとき、健康いきがい課長から、「それはおっしゃるとおり、利用方法を変えようとも、それはかかるコストについては大差ないというのは間違いありません」との答弁もいただいているところです。よって、ワークショップにおいて三世代交流事業に資するとされたならば、おふろについて存続すべきと考えますが、いかがでしょうか、お伺いをいたします。
 その際、スペースが狭くなるとの懸念については、未就学児用のスペースを含む児童館の部分など、館内を一体的に考えれば可能と考えますが、いかがでしょうか。答弁を求めます。

西落合ことぶき館の存廃を含め、広く住民に検討材料を示して意見を募るべき

 第3に、住民・利用者の意見の反映についてです。
 区長は、区政の基本方針説明で、「『地区協議会』などの具体的な取り組みを通して、お互いが情報を共有し、交流していく段階から意見の合意形成を図っていく段階へと踏み出し、みんなでまちを担う仕組みづくりを積極的に推進していきたいと考えています」とおっしゃいました。この点で、今回の西落合ことぶき館の廃止と西落合三世代交流モデル事業は区の姿勢が問われると思いますが、私は、区長のおっしゃる「情報の共有」という点でも、「合意形成」の点でも、問題があると感じています。
 地区協議会の役員会で区の担当が説明した際、「地区協議会で住民の意見を伺いたい」としながらも、「大枠は年度内に固めたい」として、「2月中に意見を出してほしい」と要求したそうであります。「大枠というのは」、「ことぶき館を存続するとの考えでもいいのか」との地区協議会役員の問いには、区の担当は、「行革計画で廃止が決まっている」と区の方針を固定化し、「ことぶき館利用者にも説明した」と利用者が納得しているかのような印象を与え、ましてや存続を求める署名が1,200筆も集まっているという「情報共有」もありませんでした。「合意形成」という点でも、「今までのことぶき館利用の仕方ではだめ。廃止をして概念を変える」などという説明で、何名かの地区協議会の役員さんは、感想として、「結論先にありきで、どんな意見を言えばいいのか」、「地区協議会とは何なのか」、「役員や分科会だけではなく、こんな大事なことはもっと広く住民から声を聞かなくてはいけないのではないか」とおっしゃっていました。
 私も、この間、指摘しましたし、この間の説明会で地域センターの建設準備委員を務めた方や住民の方がおっしゃっているように、初めから子育て、高齢者の需要について検討の素材を示して、住民が議論をしていれば、区長の言う「協働」や「参画」が住民に伝わったと思われますし、またそうすべきでした。(仮称)落合第二地域センター建設準備委員会では、当初から、区は「西落合ことぶき館や落合社会教育会館の存続は別の話」と議論を避けてきました。よって、今からでも、西落合ことぶき館の存廃を含めて、高齢者ニーズと子育て支援の需要に基づく施設問題について、広く住民に向けて検討材料を示し、意見を募り、検討すべきと考えますが、いかがでしょうか、お答えください。
 また、非常に早いテンポで三世代交流モデル事業が進められていますが、前提であるべき住民間の「合意形成」をこそ重視すべきと考えますが、いかがでしょうか、お伺いします。




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