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■2007年第1回定例会一般質問 川村議員(2007年2月23日)

 区長と教育委員会に、落合地域の区立幼稚園存続と3歳児学級の増設、休園中の落合第一幼稚園の園舎の活用について伺います。

1.落合地域の区立幼稚園存続について

◎川村区議
  「新宿区幼児教育のあり方検討会」が、中間のまとめ段階でのパブリックコメントを経ながら11回にわたる検討会を終え、報告書をまとめました。区長の基本方針説明のなかでは、「この『最終報告書』を最大限尊重し、今後の施策を推進して参ります」と位置づけられています。同報告書では、私どもが要望してきました「私立幼稚園の事務について所管を教育委員会にうつす」、「私立幼稚園保護者負担の軽減」などが提起され着実な実現を求めるものであります。同時に、今後の区立幼稚園の存続について重大な示唆があることは見逃せません。

落合地域の区立幼稚園存続を求める声について、どのように受け止めているか

◎川村区議
  特にこの間、区立幼稚園の学級編成基準が引き上げられることによって、休園・休学級がもたらされてきました。「適正配置」という名目で、統廃合を進められかねない同報告書の内容については、地域から危倶の声が寄せられています。中間のまとめ段階でのパブリックコメントでも「なぜ地域住民に愛され、信頼されている質の高い区立幼稚園を『子どもが集まらないから』という理由だけで廃止(休園)するのか理解に苦しみます」「せめて今ある幼稚園を休園や休学級とはならないようにして欲しいと思います」「幼児教育こそ地域に根ざしたものであるべきである。統廃合により遠距離通園せざるを得ない乳幼児を抱える母親の負担を考慮すべきであり地域密着性が望まれる」など、提出された意見項目の中でも多くの声が寄せられました。

  落合地域では、6つある区立幼稚園のうち、落合第一幼稚園・落合二幼稚園の2園が休園で、落合第五幼稚園・落合第六幼稚園には休学級があります。休学級のある園では、保護者は「身近な幼稚園が存続して欲しい」との思いで、地域は学校選択制の下、小学校の入学者数に響く大問題として、「休園にならないように」と地域での存続のための取り組みがされています。昨年は、落合第六幼稚園存続のために、地域ぐるみの取組をする中で、教育委員会が学級編制方針の一部を見直し、「隣接する区立幼稚園に空きがなく、通園困難者が発生する」との理由で、存続ができました。今年は、落合第五幼稚園の存続が危ぶまれ、保護者・地域のみなさんが行った、落合第五幼稚園の存続を求める署名は4000人を超えて取り組まれ、その甲斐あって、最終的には、定員を超えるお子さんが集まり来年度のクラス編成ができました。落合第五幼稚園のPTA会長さんは、町会の掲示板に署名に協力した地域のみなさんへの謝辞を掲示されていましたが、まさに地域ぐるみの取組でした。

  ここで、区長と教育長におうかがいします。第一に、区長と教育長は保護者や地域の方と直接 話し合いの機会をもたれていますが、落合地域の区立幼稚園存続を求める声について、どのように受け止められているのか率直なところをそれぞれお聞かせください。

◎布施総務部長
  川村議員の御質問にお答えいたします。
  落合地域の区立幼稚園存続を求める声についてのお尋ねです。
  地域の方々が区立幼稚園に対して愛着と強い期待をお持ちになっていることは、重く受けとめているところです。
  区立幼稚園の適正配置については、教育委員会として地域の方々に十分説明しながら進めていくものと考えていますが、区としても教育委員会と十分協議していきたいと考えています。

◎今野教育委員会事務局次長
  教育委員会への御質問にお答えします。
  落合地域の区立幼稚園存続と3歳児学級の増設についてのお尋ねです。
  初めに、落合地域の区立幼稚園存続を求める声についてですが、地域の皆さんが区立幼稚園に愛着を持ってくださっていること、また地域における子育て支援機能を着実に果たしてきていることを重く受けとめました。

区立幼稚園を存続することが、子育て・教育施策を総合的に進めることにつながる

◎川村区議
  こうした状況になっているのは、新宿区教育委員会が平成9年のときは6人、平成10年で8人、平成11年以降10人、平成16年以降12人以上と学級編成をする基準を引き上げていることによるものです。ただこの基準というものが本当に妥当なものなのかという思いが地域・保護者にはあります。実際、幼稚園PTA連合会からは、毎年のように編成基準を引き上げないで欲しいとの要望が出されています。小規模といわれている落合第六幼稚園では、きめ細かな教育を保護者が高い評価をしています。また、恵まれた環境を生かして、虫の来る花をうえたり、カメの越冬をさせたりと、都会の中でも園児に豊富な体験をしてほしいと努力しており、地域からも、「少人数だから悪いと言うことではなく素晴らしい実践をしている」と評価されています。また同じように落合第五幼稚園にお子さんを通わせているお母さん方は、先生方がいつも、子どもの成長に大切なことを経験させてくれ、おかあさんの子育ての不安や悩みもたくさん聞いてくれるので、どれだけ気持ちが楽になっていることか、とおっしゃっています。

  この間の議会の質疑では、少人数であるが故に教育効果が発揮できない、という教育委員会の 明確な答弁はありません。学級編成基準を引き上げは、少子化に逆行しており、身近な区立幼稚園に入園する機会を奪うものになっています。区長は所信表明で、行政の役割についてふれた中、「区民の生活実態に目を凝らし、真に支援が必要な場合には適切な行政サービスを提供していく」としています。とするならば、この間の方針を再考し、区立幼稚園の学級編成基準について抜本的に引き下げて、区立幼稚園を存続することが、「新しい時代を担う子どもの育成」を第一に掲げ、子育てしやすいまち「子育てコミュニティタウン新宿」を目指し、子育て・教育施策を総合的に進めることにつながると考えますが、いかがでしょうか。区長・教育長にそれぞれお伺いします。

◎石崎福祉部長
  次に、区立幼稚園を存続させることが子育てしやすいまち「子育てコミュニティタウン新宿」を目指し、子育て・教育施策を総合的に進めることにつながるということについてどのように考えるかとのお尋ねです。
  就学前の子どもたちの教育・保育を担うものとしては、区立幼稚園だけでなく、私立幼稚園、公私立保育園、子ども園など多様な場があり、この年齢に必要な共通した教育・保育内容を持ちつつ、それぞれの特徴を生かしながら子どもたちの生きる力や豊かな心を育てる取り組みを行っています。
  これらの事業が協力や連携することにより、またお互いに切磋琢磨することにより、新宿区の就学前教育の質の向上が図られると考えております。
  今後とも区では子育て・教育施策を総合的に進め、子育てしやすい環境づくりに努めてまいります。

◎今野教育委員会事務局次長
  次に、学級編制基準の人数は、幼稚園教育として集団保育の効果を上げ、活力ある幼児教育を実践するため、平成16年度から12名で実施しております。
  一定の規模の集団保育を行うことにより、日々の活動の中で子ども同士の遊びの体験も広がり、ダイナミックな活動ができるなどより充実した保育が可能となり、子どもの成長のためにも基準を引き下げることは考えておりません。

落合第五・第六幼稚園は3歳児クラスを設置するべき

◎川村区議
  いま、兄弟姉妹が少ない中、「早く集団生活で社会のルールを身につけさせたしりなど、保護者の要望は高まっています。幼児教育のあり方検討会でも、現在、区立幼稚園で実施している育児相談、末就園児親子の遊び場開放、等の子育て支援について、もっと充実させなければならないという方向が打ち出されています。実際、落合第五幼稚園・落合第六幼稚園の末就園児のクラスには多数のお子さんが参加しています。ただこうしたお子さんが、そのまま2つの幼稚園に入園するわけではなく、「3歳児のクラスがないから」と、3歳児クラスを開設している隣接している落合第三幼稚園や私立幼稚園に行かざるを得ないというのが実状で、落合第三幼稚園への集中化と待機、一方で落合第五幼稚園・落合第六幼稚園が学級編成が難しくなるという矛盾を引き起こしています。

  こうした動向をふまえ、落合第五・第六幼稚園は3歳児クラスを設置するべきと考えますがいかがでしょうか。

◎今野教育委員会事務局次長
  次に、3歳児クラスについてですが、落合地区は私立幼稚園が数多く存在する地域であり、お尋ねの3歳児クラスの増設は「幼児教育のあり方検討会報告」の中でも提言をいただいているように、公私格差の是正に努めながら公立、私立を通して受け入れるような体制を勘案してまいりたいと考えます。

必要な人員を抜本的に配置せよ

◎川村区議
  教育委員会に私立幼稚園の所管が移る方向が示されました。学校運営課の中に総務部が行っていた補助金の事務が移るということだけではなく、3歳児学級の増設、預かり保育など私立幼稚園との調整が必要で先送りしてきた課題に、抜本的に必要な人員を配置し取り組むべきと考えますがいかがでしょうか。

◎今野教育委員会事務局次長
  また、私立幼稚園の所管移行についてですが、平成19年度においては、総務部で行っている私立幼稚園に係る事務を教育委員会の所管といたします。
  今後新設する幼稚園係を中心に「幼児教育のあり方検討会報告」に沿って検討してまいります。

2 休園中の落合第一幼稚園の園舎の活用について

◎川村区議
  質問の二つ目は、休園中の園舎の活用についてです。

  すでに、来年度当初の保育園待機児童解消は困難な状況となっています。特に、中落合第二保育園の待機状況は顕著です。今般新宿せい が保育園が開所するとしても、来年度の申込状況を見れば、待機状況が改善するとは思えません。

  私どもは2005年第1回定例会代表質問など、待機児童解消のため休園している幼稚園を活用し、子育て支援の拠点とすることを提案してきました。現在、中落合第2保育園に近接している、落合第一幼稚園は昨年休園となり、園舎は空いています。

  新宿区内には教育委員会の学級編制基準の引き上げにより休園を余儀なくされた幼稚園が現在5国あります。幼稚園が休園に至った経過はそれぞれあり、この間、需要の調査や再募集も求めてきたところです。今の時点に立って休園後の地域の需要を踏まえ、よく調査をした上で必要なところでは保育園の開設を検討するべきではないでしょうか。

  23区内では世田谷区、墨田区、板橋区に各1カ所、練馬区2カ所で学校施設内に保育園の分室を開設しています。休園している幼稚園では、保育園としてこうした未就園児の相談、一時保育の需要にもこたえられるものにし、まさに子育て支援の拠点として整備すべきです。

  特に落合第一幼稚園の園舎については、地域の需要動向をふまえ、地域の合意形成ができるならば、中落合第二保育園の分室として整備するべきだと考えますがいかがでしょうか。お伺いします。

◎石崎福祉部長
  次に、休園中の落合第一幼稚園の園舎を中落合第二保育園の分室として整備するべきとのお尋ねです。
  中落合第二保育園における待機児童の発生要因は、周辺園と比較して、同園が提供する産休明け保育、延長保育等の保育サービスや環境が充実しているため、他地域からの申込者が多いことによります。
  4月には私立新宿せいが保育園が開設しますが、今後も地域の保育需要をその地域で受けとめることができるよう、高田馬場第一保育園や中落合第一保育園などの周辺園における園舎整備や保育サービスの充実を図っていきます。したがって、落合第一幼稚園舎を中落合第二保育園の分室として活用することは、現在のところ考えていません。

◎今野教育委員会事務局次長
  次に、休園中の落合第一幼稚園の園舎の活用についてお答えします。
  落合第一幼稚園については、昨年4月から休園となり、現在、小学校が一部を使用している状況にあります。
  今後の利用方法については、この地域の幼児・児童に関する行政ニーズを中心に区長部局とともに検討してまいります。
  以上で答弁を終わります。

◎川村区議
  御答弁いただき、ありがとうございます。
  具体的なところでは、私の提案をぜひというふうなことはございませんでしたけれども、一番保護者や地域の方が区立幼稚園についてどのように思われているかということについては、教育委員会、そして区長部局ともどもおのおのが重く受けとめて、それで理解といいますか、そういう施策を進めていきたいというふうなことで今お話がありました。
  私は、私立幼稚園の所管が今後、教育委員会に移った中で、質問にも書かせていただきましたけれども、やはり区立幼稚園としてぜひということでこの間、保護者や地域の方がおっしゃってきた要望もあります。私立幼稚園との競合というお話もありましたけれども、実際、近隣の幼稚園でも園児がふえている園もあるわけです。そういうことも実際よく人員を配置して、調査やあるいは調整をする中で地域の子育ての需要にかなう、そういう施策を進めていっていただきたいと思います。
  まだ申し上げたいこともありますけれども、今後設置されます予算特別委員会の方で同僚議員の質疑にゆだねたいというふうに思います。これで以上、終わります。




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