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SARS対策と国際医療センターの特定感染症病棟の問題について厚生労働省へ申し入れ(2003年7月4日)


 日本共産党新宿区議会議員団と緒方靖夫参院議員、佐藤ふみのり衆院東京1区国政対策委員長、大山とも子都議は、7月4日、厚生労働省に対し、「この冬が正念場」といわれるSARS対策について申し入れをおこない、坂口力厚生労働大臣あての要望書を提出しました。
 この申し入れは、日本共産党がこの間すすめてきた東京検疫所、国立国際医療センター、都立荏原病院や健康安全研究センター(旧衛生研究所)などの一連の視察・調査をふまえたものです。

協力医療機関に対し、一般の患者と区別するための設備、マスクや移送車のアイソレーターの整備に補助する方針を表明

 応対した厚生労働省健康局結核感染症課の神ノ田昌博課長補佐らは、協力医療機関に補助することや、一般の患者と区別するための表示板やパーテーションの設備、マスクや移送車のアイソレーターの整備についても補助対象とする方針を明らかにしました。
 また、東京港の貨物船の検疫方法について、これまでの無線によるチェックを改善し、アトランダムに乗船して検疫すると回答しました。

国際医療センターの特定感染症病棟について、住民との協議、積極的に情報公開に応えることを約束

 特定感染症病棟をめぐり、周辺の住民の方たちから施設の安全性に不安の声が出ている国立国際医療センターのSARS対策の問題では、厚生省国立病院部の担当者が、「これまでの説明会では不備な点もあり、不信感をつのらせた。今後はないよう体制を整備したい」「ご心配や要望があれば、随時、住民との協議や説明会を開く」と回答し、情報公開についても積極的に応えると約束しました。
 また、SARSの疑いのある外来患者が一般の外来患者とまじわらないよう、入り口から区別して誘導、対応することについても、検討を約束しました。

新型肺炎(SARS)対策等に関する要望書

 新型肺炎(SARS)感染の世界的な広がりに、都民の不安が高まっています。世界保健機構(WHO)や各国の努力で抑え込みが一定すすみつつあるとはいえ、依然として予断を許さない事態がつづいています。「この冬が正念場」との専門家などの指摘もあり、WHOも警戒を呼びかけています。
 私たちは、この間、東京検疫所、国立国際医療センター、都立健康安全研究センター(旧衛生研究所)、受入医療機関となっている都立病院、都内の保健所など、SARS対策の最前線にたつ国と自治体の関係諸機関を視察し、調査をすすめてきました。そのなかで、SARS対策にとりくむ自治体への財政等の支援、水際対策に万全を期すにふさわしい人員配置、積極的な情報公開など、国の対応のいっそうの強化が求められていることを痛感しました。
 とりわけ、全国二箇所目となる国立国際医療センター(新宿区戸山)の特定感染症病棟の調査では、病棟が本格稼働した場合には現状の定員配置では不足となるうえ、施設の安全性などについても周辺住民から不安や疑問の声が出ていることが明らかになりました。院内感染対策の徹底、十分な定員の保障、積極的な住民への情報公開など、医療従事者や住民の声にこたえる厚生労働省の対応が求められています。
 私たちは、こうした一連の調査をふまえ、SARSの国内への感染を防ぎ、都民の不安にこたえるために、厚生労働省が以下の措置をすみやかにとられるよう要望するものです。

要望事項

一、SARS対策にとりくむ自治体等への支援、国民への情報提供、検疫体制を強めること。
1、 防護服や医療機器、一般と区別した外来の設置など、SARS対策には特別な経費がかかることをふまえ、自治体、医療機関等への財政支援などを拡充すること。
2、 SARSの正しい理解や予防策、保健所への問いあわせなど初期診療の受け方等々、テレビなどマスメディアを通じた国民への公報・宣伝を強めること。
3、 東京検疫所の港と空港の検疫体制を強化し、貨物船についても極力乗船検疫を基本にするなど水際作戦に万全を期すこと。

二、国立国際医療センターの特定感染症病棟とセンターでのSARS対策について、周辺住民や医療従事者などの不安にこたえるために、以下の諸点について特段の努力をつくすこと。
1、 住民が要望する施設や運営についての情報公開に積極的に対応すること。住民とセンターの理解と信頼を高めるために、情報公開など様々な問題を話し合う協議機関の設置を検討すること。
2、 感染症病棟の医療スタッフの配置を実態に即して拡充するとともに、他の部局にしわよせさせないこと。院内感染、二次感染防止に万全を期すこと。

三、保健所は、SARSをはじめ感染症対策の重要な機関の一つであり、統廃合推進の方針は根本的に見直し、機能の拡充にこそつとめること。

2003年7月4日
 

日本共産党 参議院議員
同 東京一区国政対策委員長
同 東京都議会議員
同 新宿区議会議員団

 緒方靖夫
 佐藤ふみのり
 大山とも子

厚生労働大臣 坂口 力 殿




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