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2005年度予算案についての少数意見の報告
2005年3月24日 区議会本会議 川村のりあき議員
私は、ただいま議題となっております第1号議案「2005年度新宿区一般会計予算」、第2号議案「2005年度新宿区国民健康保険特別会計予算」、第3号議案「2005年度新宿区老人保健特別会計予算」、第4号議案「2005年度新宿区介護保険特別会計予算」について、日本共産党新宿区議会議員団所属の阿部早苗副委員長、沢田あゆみ委員、松ヶ谷まさお委員と私、川村のりあきは、予算特別委員会の決定に対し少数意見を留保いたしましたので、これよりご報告をいたします。
私ども日本共産党区議会議員団は2005年度の予算編成にあたり、区民のみなさんの切実な要望をふまえ、488項目にわたる具体的な要求を提案してまいりました。
そのなかで、私立幼稚園園児等保護者の負担軽減補助金の拡大、商店街灯の維持助成の大幅拡大、百人町4丁目特別養護老人ホーム開設準備など、いくつかが来年度予算案に採り入れられたことは評価するものです。
本予算特別委員会の質疑をとおして、生活保護受給者の増や国保加入者の増など、不況やリストラなどの影響が続いていることが明らかになりました。区財政の状況は、2004年度決算が現時点でも約10億円の黒字である見込みも明らかとされました。実質単年度収支が5年連続黒字の見込みとなったもとで、来年度予算は、まさに深刻さが続く区民のくらしを底支えすることが求められているにもかかわらず、そうした予算になっていません。
次に述べる理由によりまして、区長提案の4議案のいずれについても反対をいたします。
まず最初に、第1号議案「新宿区一般会計予算」について、反対の理由を述べます。
第1に、長引く不況と小泉内閣による相次ぐ社会保障の改悪や、負担増に苦しむ区民のくらしを支える予算でなければなりません。しかし、区長が提案された予算案は、新たな施策や拡充事業などで、区政が区民のくらしを応援する方向にふみだしたと実感できる内容とはいえません。それどころか、区民や医師会が反対してきたがん検診のさらなる負担増を継続することや、都の生活保護夏季冬季見舞金削減を容認する態度は問題です。
対照的なのは投資的経費の増大で、来年度に西新宿を中心とする再開発事業に8億9000万円余りを投入することを手始めに、今後3年間で57億7000万円余りを再開発事業に投じていくことについては、区民生活の実態との対比でも容認できません。同時に、再開発などの投資的経費の増大について、「第4次実施計画」の「中間のまとめ」では区民に公表せず、最終計画に取りこんだという手法の点でも、問題であることを指摘せざるをえません。
第2に、区長が少子化社会への対応を重点課題の一つと位置づけ、「次世代育成支援計画」策定の先行自治体に名乗りを挙げているにもかかわらず、子育て世代の経済的支援が、新年度予算において十分区民と子育て世代の要望にこたえるものになっていないといわざるをえません。子育て世帯の転入者や住み替えの家賃助成が創設されますが、質疑のなかで明らかになったように、従来の助成は廃止が検討されるのです。
中学生までの医療費助成の拡大については、本委員会の質疑でも、その必要性と緊急性は明らかであり、早急に実施にふみだすべきです。
第3に、震災対策についてです。避難所の震災対策、避難所機能充実のための予算が組まれました。同時に、被害の軽減のためには、個人の家が倒れないようにするための施策が早急に求められます。先般の福岡県西方沖地震でも、幸い午前11時近くと外出の方が多く被害は免れたものの、家屋の倒壊が相次ぎました。
現在、新宿区は耐震診断の助成をしていますが、耐震工事まで進む事例がわずかであり、最大の障害は経済的負担です。個人の資産であれ、公的助成・補償をする流れがかたちづくられており、やはり区民の安全安心を掲げる新宿区こそが、一歩をふみださなければなりません。同様に、家具の転倒防止についても、従来の立場から変化がないのは問題であります。
第4に、教育施策についてです。学校選択制について、大規模校と小規模校の格差、選択にもれ、子どもの希望をかなえられないことが現実に起こっていることは、問題です。いま求められている地域が学校を支えるという観点からも、学校選択制の根本的な見直しを要求するものです。
第5に、区政運営についてであります。
区長の「基本方針説明」では、「協働」と「参画」をキーワードに、柔軟で多様な開かれた参画システムの構築ということが強調され、(仮称)区民会議や地区協議会の設置が進められています。しかし、区民一人一人の実感としてはどうでしょうか。つつじ荘の存続問題、落合第2地域センター建設にともなっての落合社会教育会館と西落合ことぶき館の廃止問題、戸塚小売市場の今後の活用の問題など、質疑で問題点を指摘したとおり、区長が掲げる区民との「協働」と「参画」にふさわしい区政運営を強く要求するものです。
あわせて、区民の安全・安心の根本的土台である平和の問題について、区長は日本国憲法を守り、「新宿区平和都市宣言」の立場から、憲法の平和原則を破壊するような改定には反対を表明すべきであることを、あらためて要求するものであります。
続いて、第2号議案「新宿区国民健康保険特別会計予算」について、反対の理由を申し上げます。
区民のくらしに大きな影響を与え、区民の健康増進に逆行する国民健康保険料の連続値上げは中止すべきです。区民生活のきびしさが変わらぬなか、保険料などの負担が増えていくことについて、国に抜本改革を求めるという答弁の一方、保険料は新年度も引き上げをするという区の姿勢は、容認できるものではありません。
次に、第3号議案「新宿区老人保健特別会計予算」について、反対の理由を申し上げます。
相次ぐ税制改正により、2割負担の対象者が増える見込みが明らかになりました。この間の限度額引き上げと合わせ、一人あたりの医療費負担が増大していることは、介護保険などの負担増と合わせ、高齢者の生活を圧迫するものであり、受診抑制の懸念は払拭できません。わが党は還付請求の簡素化の提案をしましたが、積極的姿勢は見られませんでした。
最後に、第4号議案「新宿区介護保険特別会計予算」について、反対の理由を申し上げます。
要介護状態にあっても、介護サービスを利用しない人、利用限度額いっぱいサービスを利用しない人が多く存在していますが、なぜ利用しないのかといえば、経済的負担が重いという理由が少なくありません。介護保険料・利用料の減額免除の制度の改善を求めましたが、これに対する区の消極的姿勢は容認できません。
最後に、私ども日本共産党区議会議員団が提案した要望につきましては、今後とも十分検討され、実現されることを心から希望いたしまして、私の報告といたします。
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