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日本共産党ががん検診・成人健診を無料化する条例を提案(2006年2月27日)


 日本共産党は、区議会第1回定例会に、今年4月からがん検診・成人健診を無料化する条例を提案しました。2月27日の区議会本会議で、沢田あゆみ議員が提案説明をおこないました。
 条例案は、3月15日、16日の福祉健康委員会で審議と採決がおこなわれる予定です。

がん検診・成人健診を無料化する条例の提案説明

2006年2月27日 区議会本会議
沢田あゆみ議員

 ただいま上程されました議員提出議案第2号「新宿区保健事業の利用に係る使用料等を定める条例を廃止する条例」につきましては、日本共産党区議団の阿部早苗議員、雨宮武彦議員、松ヶ谷まさお議員、笠井つや子議員、あざみ民栄議員、川村のりあき議員、私、沢田あゆみが提出者となり、同じく田中のりひで議員、近藤なつ子議員が賛同者となって提出しておりますが、代表して私からご説明いたします。
 新宿区保健事業の利用に係る使用料等を定める条例は、それまで無料で実施していた成人健診およびがん検診を、2003年度から有料にするため制定されたものであり、本議案は、無料化を復活させて、区民の検診事業の促進を図るために、新宿区保健事業の利用に係る使用料等を定める条例を廃止するものです。
 附則で、この条例は、平成18年4月1日に施行することを定めています。また、今定例会に提案されている新宿区立区民健康センター条例の一部を改正する条例と新宿区保健センター設置に関する条例に、新宿区保健事業の利用に係る使用料等を定める条例の引用部分がありますので、これを附則で削除します。
 以下、提案理由を申し上げます。
 成人健診およがん検診が有料化されて3年目となった今も、区民のみなさんからは無料に戻してほしいという声がひき続き寄せられています。区の保健事業を利用するのは、自営業者や専業主婦、高齢者などで、多くは国民健康保険に加入しているような方々です。今定例会では、国民健康保険料の値上げが提案されていますが、これが実施されると、定率減税の縮減や老年者控除の廃止などの課税強化に加えて、激変緩和措置が実施されるとはいえ、それでもなお保険料が値上げされる人たちが出てきます。さらに、介護保険料も値上げの条例が提案されています。このように、小泉内閣のもとで区民の負担が増えている時だからなおのこと、区民の命と健康を守るために、区民のみなさんがお金の心配なく健診を受けいただけるよう、成人健診、がん検診を無料に戻すことが区に求められているのではないでしょうか。
 会社などに勤めている方は労働安全衛生法の規定により、事業者の責任で本人負担なしで健診がおこなわれています。正規雇用で働きたくても、パートやアルバイトの仕事しかないという人が増えています。このような人たちの命と健康を守る責任が、区にはあるのではないでしょうか。
 私のまわりでも、子どもの同級生のお母さんで、乳がんにかかってしまった方がいました。とくに女性は、乳がん、子宮がんは人ごとではないと関心をもっている人が多いと思います。私の知人も、「無料の時から区のがん検診は必ず受けていたけれど、有料になってからは、すべての項目を受けようとすると負担が大きいので、過去に病歴のある婦人科系を優先して、あとはどうしようかと悩んでしまった」と言っていました。がん検診をすべて受診しようと思うと、家計への影響を考えないわけにはいきません。有料化すれば、区民の意識が高まるどころか、もともと意識の高い人たちでさえ受診抑制の気持ちがはたらき、結果的に受診の機会を奪ってしまっているのではないでしょうか。税金や年金、国保、介護保険など社会保障の負担が増えていくなかで、ますます検診から足が遠のくのではないかと心配です。
 新宿区のように全面的に有料化しているのは、千代田区、中野区、杉並区だけで、ほとんどの区が無料で実施しています。先日の本会議で区長は、「検診等の一部自己負担制度は、事業を安定的・継続的に実施し、検診精度の向上や新たな検査項目への取り組みを進めていくために導入したものです。この方針にそって、胃がんペプシノゲン法検査、乳がんマンモグラフィ検査、乳がん自己検診個別指導、前立腺がん検診を導入いたしました」と答弁されていますが、ここ数年は、乳がんのマンモグラフィ検査など新たな検査項目を多くの区が増やしていますが、その導入の際に新たな検査項目に限って有料にしている区は一部にあるものの、マンモグラフィも含めてすべてのがん検診を無料でおこなっている区が多いのです。そのなかには、新宿区よりきびしい財政状況の区もあります。それでもなお無料で続けるのは、区民の命と健康を守るために自治体として当たり前だからではないでしょうか。
 区長は、「費用の一部負担を通して区民の方々が、ご自分が受診する検診に対してよりいっそう認識を深めることにもつながるものと考えております」と答弁されましたが、無料と有料では、無料の方が受診の動機付けとしてははるかに効果的で、近所のお医者さんに聞いても、「無料の方が勧めやすい」とおっしゃっていました。検診で、病気を早期発見・早期治療することが、医療費全体の抑制にもつながります。新宿区の成人健診、がん検診を無料に戻して、さらに受診率を高め、区民の尊い命を守ろうではありませんか。
 議員のみなさんには、本議案にご賛同いただきますよう、お願い申し上げて、説明を終わります。ご静聴、ありがとうございました。




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