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新宿区立歴史博物館の元館長が埋蔵文化財を自宅に持ち出し──日本共産党の追及で明らかに(2002年10月8日)


 新宿区立歴史博物館で、元館長が、区内から出土した埋蔵文化財を自宅にもち帰ったり、館長室に飾っていた事実が明らかになりました。この元館長は、その後、小野田隆区長(住民税滞納問題で10月9日に辞職)のもとで企画部長を務めた人物で、区を退職後に副理事長を務めた新宿区社会福祉事業団にも、出土品をもちだして飾っていました。

 出土品を館長室や退職後の職場にも持ち出す

 これらは、10月1日の区議会決算特別委員会で、日本共産党の松ヶ谷まさお区議が疑惑を指摘して追及し、7日、8日の同委員会で区教育委員会に明らかにさせたものです。
 区教育委員会の答弁によると、館長在任時(92年4月から2年間)に、区内から出土した埋蔵文化財を自宅にもち帰っていたほか、館長室に、埋蔵文化財を「経常的に3〜4点ずつ」飾っていました。また、歴史博物館で働いていた非常勤職員(すでに退職)に依頼して、新宿区社会福祉事業団の副理事長室に、区内から出土した肥前系の埋蔵文化財を飾っていました。

 歴史博物館収蔵の古伊万里白磁小鉢なども行方不明

 このほか、松ヶ谷議員の指摘により区教育委員会が調査した結果、新宿区の四谷一丁目遺跡から出土した江戸時代初期の古伊万里白磁小鉢5点のうち3点と一分判金2枚が行方不明となっていることも明らかになりました。

 徹底した真相解明が必要

 松ヶ谷区議の追及に対し、区教育委員会は、元館長から聞いた話をそのまま報告しただけで、自宅にいつもち帰って歴史博物館にいつ返したのかさえも、確認していません。元館長の依頼で社会福祉事業団の副館長室に埋蔵文化財を届けた元職員からの事情聴取もおこなっていません。また、古伊万里白磁小鉢などが行方不明になっていることついて、歴史博物館では8月24日に確認していましたが、10月1日の決算特別委員会での松ヶ谷区議の質問に対し、区教育委員会はその事実を明らかにせず、10月7日になって認めました。
 松ヶ谷区議は、「(元館長の問題については)任命権者の責任が問われている」「真相を明らかにする必要がある」ときびしく指摘しました。
 新宿区立歴史博物館では、この間、購入資料の整理確認作業をおこなった結果、夏目漱石の「道草」草稿などが所在不明となっていることが明らかになっています。区教育委員会は、埋蔵文化財の整理確認作業は今後の課題と答弁しています。



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