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新宿区長が、議会の議決を経ないまま清掃車両12台の買い入れ契約したことを謝罪(2003年11月28日)


 新宿区の中山弘子区長は、11月27日の区議会本会議で、地方自治法とそれにもとづく区条例で予定価格5000万円以上の動産の買い入れは区議会の議決が必要と定めているにもかかわらず、区議会に議案を提出することなく今年6月に清掃車両12台(約6630万円)の買い入れ契約を結んでいたことについて謝罪し、「区議会や区民の皆様に心からお詫び申し上げます。このミスは、まさに職員の緊張感の不足から生じたものであり、このような誤りが二度と起こることのないようチェック体制等の整備を早急に図り、再発の防止に万全を期する所存でございます」とのコメントを発表しました。
 区議会は、区長が提出したこの清掃車両12台の買い入れについて審査し、11月28日の本会議で、出席した全議員の賛成により可決しました。

 日本共産党が、事実経過と原因、責任を明らかにし、再発防止策を確立することを要求

 地方自治法とこれにもとづく区条例が予定価格5000万円以上の動産の買い入れについて区議会の議決が必要と定めているのは、区民の税金の使い方について区民の代表である区議会が十分な審査とチェックをおこなうためです。清掃車両12台の買い入れ契約については区長が最終的な決定をしており、法律と条例に定められている区議会の議決という重要な手続きを事前におこなわなかった区長をはじめとした区執行機関の責任は重大です。日本共産党新宿区議団は、11月27日の区議会本会議の代表質問と総務区民委員会の質疑で、事実経過と原因、責任を明らかにし、再発防止策を確立するよう求めました。
 このなかで、本来6月の区議会に議案として提出すべきであったにもかかわらず誰も気づかず、清掃車両は10月16日から順次納車されてすでに使用していること、11月5日にようやく議決が必要であることに気づいたこと、区議会の議決が必要な案件であるかどうかチェックするしくみがない杜撰な体制であったことなどが明らかになりました。また、区は、再発防止策として、(1)契約関係の帳票に確認欄を設ける、(2)議決案件の事前調査を年度当初におこなう、(3)2005年度から稼働する新しい財務会計システムの中で機械的にチェックがかかるようにする、ことを明らかにしました。
 日本共産党は、総務区民委員会で、清掃車両12台の買い入れ契約が適正であるかどうかを質疑したうえで、「区議会として二度とこのようなことを起こすべきでないという意見を付すべきである」と意見を述べて、議案に賛成しました。
 この問題について質疑や討論をおこなったのは、日本共産党と「社会新宿」だけでした。公明党、自民党、新宿無所属クラブ、民主・無所属クラブはいっさい発言しませんでした。また、「区議会として意見を付すべき」という日本共産党の提案は、他会派の賛同がえられませんでした。

 区議会第4回定例会での日本共産党・あざみ民栄議員の代表質問(11月27日)より

 次に、不祥事の再発防止について質問します。
 今定例会を前にして、地方自治法と区条例に違反して、議会の議決に付すことなく清掃車両12両の買い入れ契約をおこないすでに使用していた問題、幹部職員による公用携帯電話の私的使用という区執行機関による相次ぐ不祥事が明らかになりました。
 とりわけ重大な清掃車両の買い入れ契約問題について伺います。区長は、就任直後の定例会で、「不祥事を根絶して区政への信頼回復への道筋をつけるとともに、事業に関するコストを明確にするなどして、区民の皆様が必要な施策の選択ができるよう、施策の必要性や費用対効果などの情報を積極的に提供していくなど、区政の透明性を高めてまいります」と決意を述べられました。地方自治法96条とそれにもとづく区条例が予定価格5000万円以上の財産の取得を議会の議決に付すべき案件と定めているのは、まさに区長が述べられた趣旨に沿って、区民の代表である議会が十分なチェックをおこなうためではありませんか。区民は、きびしさを増す日々の生活費を必死に切りつめて税金を納めています。その使い方をこのように軽々しく扱われたのでは、区民はとても納得できません。この点からみて、区政に対する区民の信頼を揺るがす重大な問題だと考えますが、区長はどのように認識されているのか、まず伺います。
 度重なる不祥事で失われる区政に対する信頼を回復していくためには、徹底した原因・背景の究明をおこない、明確な再発防止策を示すことが不可欠です。
 そこで伺います。第一に、議会の議決に付すべき案件であることをチェックするしくみはどのようになっていたのか、そのシステムそのものに欠陥はなかったのか、具体的にお答えください。
 第二に、区長は、同じく就任直後の定例会での日本共産党の質問に、不祥事の再発防止策として「管理職が絶えず緊張感を持ち、コンプライアンス、すなわち法令遵守の意識を自らも、さらに職員にも高めていくため、様々な機会や研修等の手法を活用して徹底してまいります」と答弁されています。この契約事案は区の事案決定規程からみて当然区長自身が最終的に決定すべき事案だと思いますが、そのこともふくめて、「法令遵守の意識を高める」と言いながら地方自治法と区条例に違反する事態がなぜ発生したのか、その原因と背景をどう認識されているのか、お答えください。
 最後に、しっかりとした再発防止策をつくるために、今回の二つの不祥事について、事実経過と原因・背景をくわしく全職員と区民に明らかにして、十分に意見を募って検討すべきだと考えますが、区長の答弁を求めます。



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