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    2013年第1回定例会 一般質問

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    西武新宿線下落合駅、高田馬場駅ホームの改善及び踏切の震   災対策等について

     

    (質問)日本共産党区議団の田中のりひでです。西武新宿線下落合駅、高田馬場駅ホームの改善及び踏切の震災対策等について質問いたします。

     

     

    1996年6月に下落合駅に南口臨時改札口ができ、当初は2時間の開放にもかかわらず利用者からも喜ばれました。2000年には現在の7時30分から22時までの開放となり利便性が増すとともに、バリアフリー化という点でも大きく改善されました。さらに区も働きかけ2009年2月にはエレベーターも設置されました。

     

     

    現在利用者の方からは南口臨時改札口の開放時間が7時30分から22時までを終日開放できないかと要望が出されています。西武鉄道に問い合わせたところ「以前と同じように早朝、深夜など管理が十分にできずかえって利用者の方に迷惑をかけるという立場から検討がされていない」とのことでした。しかし、下落合駅の乗降人員は2010年度が10492人、2011年度が10752人と他の駅が横ばい、減少しているのに比べ、唯一、前年度対比103%となっています。

     

     

    今後、下落合駅前国有地への特別養護老人ホームの建設、中央図書館跡地への私立認可保育園の建設や介護施設や地域図書館の建設が予定され、またふれあいの森などができ駅利用者が増える可能性があります。

     

     

    現在でも近隣住民の方や利用者からは終日改札を開放してほしいと言う要望がありますが、区として西武鉄道に南口を終日開放するように要望すべきと思いますがいかがですか。

     

     

    次に西武新宿線高田馬場駅の下りホームにホームドアを設置し安全性を確保することについてです。

     

     

    相次ぐ転落事故の再発防止策として国土交通省と鉄道各社は昨年、ホームドアや点字ブロックの設置基準を決めました。その基準は1日10万人以上が利用する駅ではホームドアや転落防止柵を優先的に設けることになっています。

     

     

    国土交通省の調査で、東京都では利用者1日10万人以上の駅が106駅あるのに対し、ホームドア設置済みの駅は一部設置を含め、24駅と約20%にとどまっています。

     

     

    すでにバリアフリー法のもとでJR山手線高田馬場駅ではホームドア設置の工事がおこなわれており、また、区も「新宿区鉄道駅総合バリアフリー推進事業費補助金交付要綱」に基づきホームドア設置には補助金を出しており、すでに2011,2012年度で小田急線新宿駅にはホームドアが設置され、京王新宿線の新宿駅も2011年度から2013年度の3年間でホームドアを設置する計画になっています。

     

     

    西武新宿線では2011年度で西武新宿駅の利用者が約17万人、高田馬場駅は約28万7千人で当然対象になっています。高田馬場駅の下りホームはホーム幅も狭く、最大時夕方のラッシュ時には各駅停車から急行も含め26本の電車が停止し、大混雑をしています。ホームの片側に固定式ホーム柵が設置されていますが、4ドアには対応できるものの3ドアなどについては対応できないそうです。さらに乗車に当たってちゃんと整列さえもできない状態です。ホームドア設置については西武鉄道としては検討はしているもののまだ具体的には何も決まっていないそうです。

     

     

    安全対策として高田馬場駅の下りホームにホームドアを設置することを要望すべきと思いますがいかがですか。その際、区としても先の要綱に基づき補助金を交付すべきと思いますがいかがですか。

     

     

    次に踏み切りの震災対策についてです。

     

     

    先日の読売新聞では東日本大震災時に開かずの踏み切りが避難を阻んだことから南海トラフ地震による津波被害対策として開かずの踏み切り対策が重要になっているとの記事がありました。

     

     

    鉄道各社によると踏み切りは安全を優先し、停電時には原則、遮断機が下りる設計になっているそうです。西武鉄道も当然、停電時遮断機が下ります。

     

     

    中井駅と高田馬場駅間だけでも踏切が11か所もあり対策が求められています。

     

     

    西武鉄道では早期地震情報システムで震度4以上を感知した場合に全列車を停止させ、地震計で震度5強以上となった場合には2次災害を防ぐために全列車を停止させ全線の安全が確認でき次第運転を再開するそうです。

     

     

    一昨年の3月11日 の東日本大震災時には下落合駅に列車が停止し、駅ホーム脇の踏切は列車でふさがれてしまいました。駅員の方が車などを誘導していましたが、一般車両や通行 人だけではなく緊急車両も通行できません。震災対策の視点から、区も西武鉄道と協力し停電時も含め対策を検討すべきと思いますがいかがですか。

     

     

    また、ダイヤを見ると朝8時から9時までは上りが停車、通過で合計25本、下りが同じく26本で合計51本が停車、通過しています。朝のこの時間は会社への通勤や学校への通学、保育園の送り迎えなど駅利用者よりも踏み切りを渡る車や人々にとって重大な事態になっています。

     

     

    開かずの踏切の解消については、中井駅と高田馬場駅間は取りのこされてしまいました。

     

     

    区も西武鉄道と協力し開かずの踏切の解消を震災対策と合わせて、一刻も早く解消すべきと思いますがいかがですか。お答えください。

     

     

     

     

     

     

     

    (答弁)田中議員のご質問にお答えします。

     

     

    はじめに、西武新宿線下落合駅の南口を終日開放するよう、西武鉄道に要望すべきではないかとのお尋ねです。下落合駅の南口改札は、区の要請により、朝のラッシュ時対応として設置され、その後、駅利用者が多い午前7時30分から午後10時まで、利用時間が延長されました。南口改札の終日開放については、駅南側からの時間帯ごとの利用者数の推移などを調査する必要がありますが、まずは利用時間の拡大を西武鉄道へ要請していきます。

     

     

    次に、西武新宿線高田馬場駅の下りホームにホームドアを設置するよう要望し、区としても補助金を交付すべきとのお尋ねです。

     

     

    高田馬場駅へのホームドア設置については、車両によりドア位置が異なるなどの技術的課題もあると聞いていますが、駅利用者が10万人以上で優先的に整備する駅に該当するとともに、時間によっては非常に混雑していることから、ホームドアや点字ブロックによる内方線の設置など、安全対策の実施を西武鉄道に要請して行きます。なお、区からの補助金については、国や都の補助制度の動向を見ながら検討してまいります。

     

     

    次に、踏切の震災対策についてのお尋ねです。

     

     

    踏切の震災対策については、国が設置した「大規模地震に備えた踏切対策協議会」において、首都直下地震等を想定した踏切対策の検討が進められていますので、その検討の推移を見ながら、必要な対応を行ってまいります。また、開かずの踏切対策については、連続立体交差事業や踏切システムの改善を含め、東京都や西武鉄道など関係機関へ要請して行きます。

     

     


    区議会活動 | 田中のりひで

    2013.02.25 更新

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