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    2018年第3回定例会で阿部早苗議員が一般質問を行いました

    9月20日の本会議で、阿部早苗議員が「JR新大久保駅について」について一般質問を行いました。

     

    ◆20番(阿部早苗) 日本共産党新宿区議会議員団の阿部早苗です。「JR新大久保駅について」一般質問いたします。
     昨年度の新大久保駅の1日の乗降客数は9万6,440人となり、対前年度比で9.8%増加し、JR東日本の1,666駅中99番目に利用者が多い駅になりました。
     新大久保駅は定期外利用が約6割を占めており、秋葉原・原宿などと並ぶ都内有数の観光地です。一時減少していた観光客がまたふえており、昨年は定期外利用者が8,000人近くふえ、国内はもとより、大きなスーツケースを引いた海外からの旅行者も多く、駅前は朝から夜遅くまで人であふれ、土曜・日曜は歩道からはみ出すほどです。
     同駅は、定期利用者も3年前に比べて1割程度ふえています。周辺には日本語学校が多く、中国・韓国だけでなく、アジア各地から来る留学生もたくさんいます。ほとんどの日本語学校は午前と午後に授業が分かれる二部制で、正午から午後1時前後は入れかえの乗降客でごった返しています。また、留学生は通学だけでなくアルバイトなどの行き帰りにも駅を利用しています。
     私は、新大久保駅のホームにおりたら、階段に人があふれていて、改札を出るまでに20分ぐらいかかったときがあります。私の知人にも、改札まで行くのに時間がかかったため、また電車に乗って高田馬場まで行って下車したという話を聞きました。
     新大久保駅の駅員の方に、「ホームに人があふれて改札から出られないことはよくあるんですか」と聞いたら、「日本語学校の生徒の入れかえ時間に特に混雑がひどくて、時々ある」とのことでした。
     新大久保駅は、ホームから改札に向かう階段は2方向ありますが、中ほどで1本に合流して、さらに階段をおりてから改札に向かう構造のため、事実上、ルートは1本のみです。しかも、敷地が狭くて改札口までの距離も短いため、構内も、階段も、常に乗る人とおりる人が交錯しています。
     今新大久保駅は、おくれていたバリアフリー工事のため、駅舎の建てかえ工事が進んでいますが、エレベーターが1基整備されても混雑の解消は期待できません。
     新大久保駅は転落防止柵が設置されており、ホームから線路に転落する危険はないかもしれませんが、混雑が激しいため、人が重なり合って事故になることは考えられます。今のままでは危険だと思いますが、区長の認識をお聞かせください。
     さらに、来年4月に桜美林大学「新宿百人町キャンパス」がオープンすると、学生約2,000人と教職員約50人が町田から移ってきますから、平日の乗降客がふえることは目に見えています。今も朝の通勤・通学時間帯は、改札前の歩道は信号待ちする近くの私立中学・高校生でいっぱいですから、これ以上ふえたら改札から出られなくなるのではと危惧します。
     また、駅近くにはロッテの工場跡地があり、住宅展示場になる話が進んでいると伺いました。そうなれば、土曜・日曜も今以上に混雑が予想されます。
     今のままでは、いつ事故があってもおかしくありません。改札口をもう一カ所ふやして分散させることが必要だと考えますが、区長はどうお考えでしょうか。
     建てかえ中の駅舎は敷地が狭くて、エレベーター1基を設置するのがやっとで、エスカレーターも難しいと言われています。であれば、別に場所を確保して改札口を整備するべきです。新宿方向は難しいと思いますが、ホームの位置を高田馬場寄りに若干ずらせば、出口を確保できるのではないでしょうか。
     新しい改札口にはエスカレーターも設置して、バリアフリー化も進める必要があります。JRの負担で新たな改札口を確保するよう、区としてJRに要望すべきと考えますが、いかがですか。お答えいただければと思います。

     

    ◎都市計画部長(新井建也) 阿部議員の御質問にお答えします。
     「JR新大久保駅について」のお尋ねです。
     御指摘のとおり、新大久保駅では乗降客の増加や駅舎の建てかえ工事などにより、ホームから改札付近まで混雑し、駅利用者などが通行しづらい状況もたびたび発生しています。こうした混雑時にあっても、駅利用者が安全に通行できることが重要であると考えます。
     JR東日本では、駅員による案内誘導や、特に混雑が見られる場合には入場規制を行うなど、乗降客の安全対策を行っているとのことです。また、新大久保駅へのこれ以上の利用者の集中を避けるため、来年度に開設する桜美林大学や付近の新たな開発に対して、利用駅の分散化について協力要請を行っていくと聞いています。
     区では、JR東日本に対し、駅構内はもとより、駅周辺も含めた案内誘導などの安全対策を申し入れているところです。
     新大久保駅の混雑の緩和対策としては、現在進めている駅舎の建てかえ工事により空間的な狭さを解消することが重要であることから、現時点において新たな改札口を確保するよう要望することは考えておりません。
     以上で答弁を終わります。

     

     ◆20番(阿部早苗) 御答弁ありがとうございました。
     私は、この原稿を書いて出して以降も、何人かの方から、「今のままでは新大久保駅、危ないよ」というお声もいただいておりますので、ぜひ地元の懸念に正面から応えていただきたいということをお願い申し上げて、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)

    区議会活動 | あべ早苗

    2018.12.28 更新

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