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■2005年第4回定例会一般質問 田中議員(2005年11月28日)

 私の前のお二人の方は、私が幼いころから区議会議員をやっていらっしゃる大変ベテランな方ですので、私はもう声も出ないわけでありますけれども、振り絞ってやっていきたいと思います。


1、コミュニティバスについて

 まず最初に、コミュニティバスについてお伺いします。
 この間、区民や議会からも地域密着型バスや観光コミュニティバスについての提案も行われてきました。中井・落合地域については、新目白通りのバス路線の実現について多くの声が寄せられ、また、四谷地域でも区民がバス会社とも協力し、既に2回にわたって実験的にバスを運行させています。まさに多くの区民の期待の高い事業ではないでしょうか。
 区は、アクション04事業として平成17、18年度の公共交通の整備促進として、地域活性化につながるバス路線の開設及び運行事業者の参入促進を図るための調査・検討を行うとしています。今年度は、これまでに四谷、中井、落合、神楽坂地域などを対象に、アンケート調査なども行い、間もなくその結果がまとまろうとしています。さらに、新宿区周辺についても、都心循環バスとして既に来街者アンケートも行われ、今後、商業施設へのアンケートや振興組合のアンケートなどが予定されているそうです。

他の自治体は財政的支援をおこなっている

 しかし、この事業を進める上で最大の問題は、区がこれらの事業の検討に当たって、あくまでも民間事業者の参入と運行費用の補助はしないというスタンスで臨んでいることではないでしょうか。そもそもコミュニティバスとは、正式な定義が決まってはいませんが、一般的には「地方自治体がまちづくりなど住民福祉の向上を図るため、交通空白地域・不便地域の解消、高齢者等の外出促進、公共施設の利用促進、文化観光資源の掘り起こしによる魅力ある文化観光ルートづくりを通じたまちの活性化等を目的として、みずからが主体的に運行を確保するバスのこと」と解されています。
 既に23区の多くがコミュニティバスに取り組んでいますが、各自治体では住民の移動手段を確保するために、地元のバス会社などに運行を委託し、必要に応じ、財政的な支援が行われています。都内のコミュニティバスの多くは、料金は全線100円のワンコインバスが多く、さらには港区のちぃばすに見られるように児童扶養手当受給者、生活保護受給者など無料乗車券も交付し、またシルバーパスや都営交通無料乗車券を申請する人にも、港区コミュニティバス無料乗車券も交付できるようになっています。全国的にも、運賃収入だけでは到底賄うことができず、自治体が運行補助などの支援を行っているのが通例です。
 そんな中で、昨年2月16日から京都の「醍醐地域にコミュニティバスを走らせる市民の会」が4路線の運行を開始しました。この京都市伏見区の醍醐コミュニティバスは自治体の資金援助を受けず、市民の手による市民共同方式で実現した、新しいバスシステムとして注目を集めています。
 この会は平成13年9月12日の会結成以来運行開始の平成16年2月16日まで、2年半にわたって100回以上の役員会や地域の2万2,000世帯の全世帯へのアンケートを実施し、「みんなのバス」と呼びかけてきたそうです。さらに、新しい試みで運賃収入のみで経費を賄うだけではなく、沿線の企業や市民からパートナーズ支援として3社の大口メインパートナー、40数社のパートナー、さらに200人の個人サポーターが資金援助をしているそうです。そのほかにも、交通工学の有識者やビジュアルデザインの専門家の協力、構想の初期段階から交通事業者の参画があったこと、金を出さないが労力は出すという行政の側面的援助が教訓として挙げられています。
 しかし、現在運行しているケービーバスの百人町線の経験からも採算性は厳しく、これまでも幾つかの事業者が参入を検討しながらも実現に至っていません。

運行費補助を実施する立場で検討を

 そこで質問します。
 第1に、今回の地域活性化バスの検討については、運行費補助をしないということを前提とせず、多くの可能性を追求しながら必要によっては運行費補助を実施する立場に立つべきだと思いますが、いかがですか。
 第2に、事業の検討に当たっては、交通事業者にも構想段階から参画してもらうべきだと思いますが、いかがですか。
 第3に、醍醐コミュニティバスを走らせる市民の会や中心的な役割を果たした京都大学の中川大助教授の講演会などを企画し、参考にしてはどうでしょうか。
 第4に、地区協議会や区民会議など区民参加を重視すべきではないでしょうか。お答えをお願いします。

ケイビーバス百人町線への積極的支援を

 既に、新宿区でも平成14年3月2日に高田馬場駅から社会保険中央病院を経由して東中野駅までケービーバスが運行を始め、3年7カ月が経過しています。しかし、この11月1日からこれまでの時間3便が2便に縮小されました。シルバーパスを利用され、ふだんから買い物やバスの乗りかえに活用されている方からは「なくなってしまうのではないか」と不安の声が出されています。また、上落合一丁目から社会保険中央病院に通院する人は、「少し不便ですね」と語っていました。この事業が後退すれば、当該地域の公共交通の整備が後退するとともに、今後の計画にも大きな影響を及ぼすことは間違いがありません。
 私は、活性化バスの調査検討とともに、この際、ケービーバス対策の検討委員会を設置するなど、区として積極的に支援をするべきだと思います。運行時に比べ、百人町の戸山団地の建てかえ、今後予定される特養ホームの建設、グローブ座、スポーツ会館の事業など、環境の変化も生まれています。路線環境の変化を踏まえたルートの見直し、パートナーズとして施設、団体の資金援助を含めた協力、社会保険中央病院の敷地内停車や患者さんへの周知など、利用者や患者さんの声や意見を聞き、大きな支援の輪を広げることが求められています。こういったことを事業者任せにしないで、区として対応することが求められています。
 また、関係する地区協議会での検討、戸山団地自治会での議論など、民間事業者の参入で始まったこの事業を公共交通整備促進の立場から、区民が応援する事業へと発展させることが求められています。当然隣接する中野区との協働は不可欠です。新宿区として今述べてきたようにケービーバスの百人町線の充実への取り組みを強化すべきだと思いますが、区長の御見解をお伺いします。
 また、ケービーバスについても、運行費補助の実施も当然視野に入れて対応すべきだと思いますが、区長の御見解をお伺いします。


2、下落合駅等のバリアフリー化について

 次に、下落合駅等のバリアフリー化について質問いたします。
 区は、第四次実施計画の交通バリアフリーの整備促進で、平成18、19年度でバリアフリー化されていない鉄道駅2駅の補助を行うとしています。これはJRでは、信濃町駅、大久保駅、西武新宿線では下落合駅、中井駅の4駅を対象にしています。既に平成18年度については、信濃町駅についての補助を行うようですが、他の駅も鉄道事業者に積極的に働きかけ合意が得られれば前倒しして、平成18年度からでも事業を行うべきではないでしょうか。

一日も早く、下落合駅のエレベーター設置、中井駅の北口開設・エレベーター設置を

 今、西武線の駅には「進んでいます駅のバリアフリー化」「2010年100%」とのポスターが張り出されています。トイレ、スロープ、エスカレーター、エレベーターがおのおのどのくらい設置されているかも明らかにされています。
 下落合駅も北口改札のスロープに踊り場をつくり、手すりをつけるなど、段差の解消の工事を今年度行うそうです。しかし、南口改札に時間制限があり、改札口が狭い、またあかずの踏み切りで通行が困難なことから、一刻も早くエレベーターの設置が求められています。
 中井駅についても、この間、障害者団体の皆さんも含め近隣住民の皆さんから、西武鉄道や区に北口設置やエレベーター設置の要望が出されています。山手通りの工事や中井駅周辺の整備計画が平成19年度末完成を考えると、西武鉄道へのこれまで以上の働きかけが求められているのではないでしょうか。
 特に、北口の臨時改札は目白大学等の学生利用がふえている中で、その必要性は増しています。通勤時遮断機を上げて横断する危険な状況を解消する上からも、一刻も早い設置を望みます。区長の御見解をお願いします。
 区の積極的な答弁をお願いして、私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)




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