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■栃木県大田原市教委が市区町村立で初めて「つくる会」教科書を採択−−抗議と撤回を求める声が殺到
栃木県大田原市教育委員会が7月13日、市区町村立の中学校では全国で初めて、来年度から使用する教科書として「新しい歴史教科書をつくる会」(扶桑社版)の歴史・公民教科書の採用を決めたことに、全国から抗議と撤回を求める声が殺到しています。
「つくる会」の歴史教科書は、日本の歴史を天皇中心に描き、日本の侵略戦争や植民地支配を美化する内容です。また、公民教科書は、大日本帝国憲法を「国民にたたえられた」などと美化する一方、日本国憲法の「改正」について2ページにわたって記述しています。
■東京を「最重点地域」と位置付ける「つくる会」
東京では、都教委が「つくる会」の歴史教科書(旧版)を2001年に都立養護学校で、2004年には都立白鴎中高一貫校で採択しました。このため、採択率10%の目標を掲げる「つくる会」は、東京を最重点地域と位置付けています。
これを自民党が組織的に応援し、各地の議会で「つくる会」関係者が出した「学習指導要領に最も適合した教科書」を求める請願や陳情の採択を主張。板橋区、豊島区、町田市などでは、民主党や公明党なども賛成して採択を強行し、区市町村教育委員会に圧力をかけています。また、教科書採択について中立であるべき都教委自身が6月9日に、「神話・伝承」など「つくる会」の主張とそっくりな「教科書調査研究資料」を作成し、区市町村教育委員会に通知するなどしています。
これに対し都内各地で、「こんな教科書を子どもに渡せない」と批判の声と運動が広がっています。
■新宿でも広がる「採択するな」の声
新宿区教育委員会は、8月5日に、来年度に区立中学校で使う教科書を採択する予定ですが、署名運動がとりくまれるなど、「『つくる会』教科書を採択するな」の世論と運動が広がっています。
7月7日には、新宿平和委員会が区教委に対し、「東京裁判は間違っている」「A級戦犯は昭和殉難者」など、特異な歴史観を中学生に押しつける「つくる会」の歴史教科書を採択しないことを求める「要望書」を提出。7月9日には、「つくる会教科書の採択に不安を覚える人々の新宿ネットワーク」の主催で、高橋喜久江さん(日本キリスト教婦人矯風会)、石山久男さん(歴史教育者協議会会長)、飯島真さん(中学校社会科教師)、金巖さん(在日本大韓民国民団新宿支部団長)、梁玉出さん(朝鮮女性同盟新宿代表)、陳学全さん(日本華僑人聯合総会中日センター理事長)など多彩なみなさんをパネリストにシンポジウムが開催されました。
7月14日には、 同ネットワークと「平和と民主主義をおしすすめる新宿連絡会」が1047名分の署名を添えて、区教委に申し入れをおこないました(写真)。これに対し、区教委事務局は、「新宿の子どもにふさわしい教科書を採択する」と述べ、都教委の「教科書調査研究資料」は「教育委員に配布しない」と明言しました。
日本共産党新宿区議団は、区議会第2回定例会の代表質問(6月9日)で、区教委に対し、「つくる会」の歴史教科書を採択しないことを求めるとともに、採択にあたっては専門家としての教員の意見を最大限尊重するよう要求。区民のみなさんと力ををあわせて、署名活動や申し入れなどにもとりくんでいます。
■新宿区教委は8月5日に採択の予定。区教委の傍聴と「『つくる会』教科書を採択するな」の運動をさらに広げましょう
7月15日の区教委に、教科用図書審議委員会の答申がおこなわれました。そこでは、各教科書会社の教科書が上からA、B、Cの3段階で評価されましたが、「つくる会」の歴史教科書はBランクに、公民教科書はCランクに評価されていることが明らかになりました。
今後の教育委員会は下記の日程で開かれます。審議は公開され、傍聴ができます。区教委を傍聴するとともに、「『つくる会』教科書を採択するな」の運動をさらに広げましょう。
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新宿区教育委員会の日程
●7月21日(木) 教科ごとの審議
●7月22日(金) 教科ごとの審議
●7月28日(木) 教科ごとの審議(予備日)
●7月29日(金) 教科ごとの審議(予備日)
●8月5日(金) 教科書採択
◆時間はいずれも午後2時開会。場所は新宿区役所内。10分前までに傍聴手続きを。
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